5年前、メインエンジンのトラブルで金星を回る軌道に入ることに失敗した日本の探査機「あかつき」が、7日午前、残された小型のエンジンを使って再挑戦します。「あかつき」はすでに設計寿命を超え、部品の劣化が進んでいるおそれもあり、極めて難易度の高い挑戦になります。 「あかつき」は現在、徐々に金星に近づいていて、7日朝には金星の上空およそ500キロに到達します。そして、午前8時51分から20分余り小型のエンジンを進行方向に向かって噴射させ、スピードを落として金星を回る軌道に入れる計画です。 神奈川県相模原市にあるJAXA=宇宙航空研究開発機構の管制室では、6日は探査機の姿勢を変える最後の調整が行われ、再挑戦に向けた準備が整いました。 しかし、「あかつき」はすでに設計寿命の4年を1年余り超えているほか、当初の想定にはなかった太陽に近い軌道を飛行したため、熱にさらされて部品の劣化が進んでいるおそれもあり