反原発デモやフジテレビに対するデモ、ニューヨークにおける反格差社会デモなど、デモが話題になることが多い昨今。身近な事例から社会について考えるニコニコ生放送「ニコ生社会学ゼミナール」の2011年11月19日放送分では、「デモ論~デモで社会は変わるのか?」と題し、デモの有用性について議論された。このなかで社会学者の宮台真司氏は「デモはあまり意味がない」との立場をあらためて表明した。 いくつか条件はあるものの、「デモは意味がなくなった、もしくはあまり意味がないという立場をとり続けてきて、それは基本的に今も変わらない」というスタンスであるという宮台氏。「デモとは何か」という問いに、「かつてのデモは多くの場合、マルクス主義思想や左翼的思想と結びついていたものであった」とし、街頭行動による意見表明が政治参加のオーソドックスな手段として許容されてきた歴史を語った。 だが、そうした古典的デモも「1970年
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