財務省は8日、長期金利の指標となる10年物国債の表面利率(額面に対する利率)を提示、5月発行分は前月から一気に0・4%引き上げ、年1・7%とした。表面利率の引き上げ幅としては平成15年9月の0・6%以来の大きさとなった。 表面利率の引き上げは昨年7月以来10カ月ぶりで、1・7%は昨年11月以来の高い水準。長期金利の急上昇は、住宅ローン金利の引き上げなどに波及する。 米サブプライム住宅ローン問題による金融不安を受け、外国人投資家が日本の国債を換金売りしたことなどをきっかけに国債価格が大幅に下落、金利が急上昇したため、財務省は表面利率を大幅に引き上げた。