少女マンガのお約束の記号「赤面」。街角で人とぶつかっては「ポッ」、恋する男のコと目が合っては「ポッ」、毎日がときめきだらけだ。 この「赤面」、古くは少年誌だが、『週刊少年ジャンプ』で連載していた『キックオフ』でも、あらゆるシーンで見つめあい、赤面する「由美ちゃん……」「太陽くん……」というのが登場し、「キックオフごっこ」という言葉が出たほどであった。 だが、今の『ジャンプ』を読むと、赤面があるのは『エム×ゼロ』や、ギャグマンガの『ピューと吹く!ジャガー』ぐらいのもの。 少女マンガでは、「赤面」表現は健在なのだろうか。 気になって、『ちゃお』『なかよし』『りぼん』の月刊3少女誌(それぞれ8月号)掲載マンガで、群集を除くすべての顔について、「赤面」率を調べてみた(※群集か主要人物かは、個人的な判断による)。 まず、『ちゃお』の場合、全人物カット2091のうち、赤面しているのは1182。赤面率は