教科書で示した丸めの向きの制御の方法は,多数回丸めのモードを切り替えることは想定していない。アセンブラを用いた高速な方法を示す。 IEEE754に従う倍精度浮動小数点数の丸めのモードの切り替えの命令の一覧表を示す。 ここで示す方法はアセンブラをよびだすため,ポータブルでないが高速である。 Nearで0捨1入の丸め Downで下への丸め Upで上への丸め Chopで絶対値が小さいものの中で,その実数に一番近い浮動小数点数への丸め を表す。 LINUX,FreeBSD 3.x gcc Cプログラム中にグローバル変数として int _RoundNear =0x133a; int _RoundDown =0x173a; int _RoundUp =0x1b3a; int _RoundChop =0x1f3a; と宣言しておく。すると,次の表によって丸めの制御ができる。