荒井茂太。サッカー選手だった25歳の時に大怪我を負い、サッカーを断念。帰国後、バリスタの道を極め、2007年、グーグル・ジャパンフードマネジャーに就任。グーグル社食での雑談からGmailをはじめ、多くのイノベーションが生まれる瞬間を目撃したことをきっかけに社食やケータリング事業の魅力にとりつかれる。 その後、2016年に、ケータリングや社食事業を手がけるノンピに参画。現在は取締役として、LINE、三菱地所、グラクソ・スミスクラインなど名だたる企業の「社食改革」を任される。 なぜ社食に力を入れるのか? 食を通じたイノベーションの可能性とは? 最前線をいく荒井に話を聞いた。 グーグルの社食は断られたことから始まった 「産業給食」とも言われる社員向け飲食業界(コントラクト・フード業界)の日本市場の規模は、約3兆3400億円。中でも社食は「常駐型」にあたり、弁当などを売る「非常駐型」、ケータリング