Season, Others | 風が急に頬に冷たく感じるようになったけれど、少しだけ厚着をしてたので、仕事中にちょっと寄り道をして秋色を楽しんだ。雲の切れ間から太陽の柔らかい陽が差し込み、散るのを忘れた葉は透き通り、落ちた葉はキラキラと輝いて見えて、この穏やかで美しい色に心が奪われるのだった。仕事を終えて帰る頃には、陽も暮れてしまい辺りは真っ暗で、車の窓を全開にしてみれば、冷たい風がヒュウと吹き込む。見上げた夜空に月の光りは鮮やかで、もう冬なのだと言っているような気がした。今年もあと40日あまり。1年をふり返ることが、なんとなく楽しくもあり、ちょっと怖くもあり、そんな複雑な思いの中にあっても、ちゃんと生きていて、ちゃんと年をとる、このシステム。まずは、生きていることに感謝をしなくちゃいけないのでしょう。手に入らなかったものを数えるよりも、手にしているものを数える。眠れなかった夜よりも、生