米IBMは6月16日(現地時間)、企業ユーザー向けの新サービス「IBM Smart Business Cloud」でクラウド市場への参入を発表した。クラウドベンダとしては後発となるIBMのサービスだが、業務システムでのノウハウを活かした「Public」と「Private」の2種類のクラウドを用意し、用途に応じて使い分けられる点を特徴としている。 従来までのクラウドサービスは、Amazon.comを筆頭に、Google、Salesforce.comなど、サービス提供者の用意するデータセンターにプログラムやデータを置く形態が一般的だ。ユーザーはこれらサービスにインターネットを経由してアクセスし、無料または有償でアプリケーションを利用することになる。だが一方でデータ管理やセキュリティ上の理由でこうしたアクセス形態に抵抗を示す企業も少なくなく、特に大企業にとっては外部ネットワークへのトラフィックが
米アマゾン・ドット・コムは今や、「ITベンダー」である。多くのユーザーがすでに、サーバーやストレージなどのハードウエア、OSやデータベースなどのソフトウエアを、米IBMや米マイクロソフトといった既存のITベンダーから購入するのではなく、アマゾンからサービスとして調達し始めている。 1990年代にインターネット書店として産声を上げた米アマゾン・ドット・コム。そのアマゾンが現在、「ITベンダー」に姿を変えつつある。 もちろん、アマゾンがサーバーを販売し始めたわけではない。アマゾンは、自社のデータセンターで運用するサーバーやストレージといったITインフラを、インターネット経由で「サービス」として提供しているのだ。 例えば「Amazon EC2(Elastic Compute Cloud)」は、アマゾンが運用する「仮想マシン」を、ユーザーが自由に利用できるというサービス。ユーザーは任意のOSやアプ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く