在外邦人の輸送訓練で使われた政府専用機=愛知県小牧市の航空自衛隊小牧基地で2011年1月19日、竹内幹撮影 首相ら要人の外遊や緊急時の在外邦人救出に使う政府専用機「ボーイング747−400型」2機が数年以内に退役する方向となった。「あと10年は使える」(防衛省)というが、機体整備を委託する日本航空が今年度中に同型機を全て退役させ、整備が困難になるため。政府は近く検討委員会を開催し、新型機購入の方向で検討するものの、財政状況が厳しい中「民間機をチャーターすべきだ」との意見も出ている。【樋岡徹也】 【写真特集】JAL ボーイング747−400 ジャンボジェット 防衛省などによると政府専用機は91年、米国の対日貿易赤字減らしに協力するために2機を360億円で購入した。日航に機体整備や搭乗員教育などを委託しているが、経営再建中の日航は燃費の悪い同型機を今年度中に退役させる方針。部品や人員の関係