政府は最近、平成21年度補正予算で計上されたアニメの殿堂について、「麻生太郎首相の一存で決めたものではない」との反論を展開し始めた。 正式な施設は「国立メディア芸術総合センター」。日本が世界に発信できる漫画やアニメ、ゲームを収集・展示する美術館として、117億円の事業費が計上された。だが、民主党は麻生首相のマンガ好きをとらえて「首相肝いりの施設」「国営マンガ喫茶」などとこき下ろしていた。 これに対し、与謝野馨経済財政担当相が5月29日に「安倍晋三内閣から始まって、福田康夫内閣の時代に決まった話だ」、河村建夫官房長官も1日に「平成19年2月に閣議決定され、補正予算に突然出てきたものではない。『マンガ喫茶』と言うのは遺憾なことだ」とそれぞれ発言した。 また、国会での補正予算案審議中にこうした反論を展開しなかったことについて、与謝野氏は「説明不足を反省するばかりだ」、河村氏も「どういう手続