九州北部の豪雨災害で、大分県日田市の花月川に架かっていたJR久大線の鉄橋(全長約80メートル)が流失した問題について、JR九州は11日、一般的な工程で復旧作業を進めた場合、完成まで3年程度かかるとの見通しを明らかにした。また、鉄橋流失の影響で運休している観光列車「ゆふいんの森」に関し、小倉駅経由で日豊線を通る臨時ルートで今月15日から運行を再開すると発表した。 JR九州によると、河川内の工事ができるのは、安全を確保するため水量の少ない時に限られているという。同社は河川管理者の国土交通省と協議し、鉄橋の早期復旧のための方策を探る方針だ。 一方、博多駅と由布院駅を結ぶ「ゆふいんの森」は従来、久留米―由布院間で久大線を通るルートを走っていた。だが、うきは―日田間が不通になっているため、臨時ルートでは小倉駅から日豊線に入り、別府、大分両駅を経由してから久大線で由布院駅に向かう。 従来の博多―由布院