どの職場にも、どの業種にも、うつ病に陥り苦しんでいる人がいる。その実態はつかみにくく、数値的な資料も見当たらない。企業取材などを通しての感覚では、職場うつは大きく増えていないが、括目するほど減ってもいない高止まりした状態と思える。一方、職場の健康管理は産業医が担うが、メンタル面など対応しきれているのだろうか。来年度からストレスチェックが義務化され、企業の責任が増す中で、産業医の実態と職場うつへの対処法などを産業医大ソリューションズ社長の亀田高志医師に聞いた。 亀田高志(かめだ・たかし) 1991年産業医科大学卒業。NKK(現JFEスチール)、日本アイ・ビー・エムの産業医、産業医科大学産業医実務研修センター講師を経て、2006年10月、産業医科大学による産業医大ソリューションズ設立に伴い社長に就任。人事担当者向け職場の健康管理対策、メンタルヘルス対策のコンサルティングサービスと研修講師などを
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