フランスの首都パリで起きた同時テロ事件を受けて、過激派組織IS=イスラミックステートと同じ宗派のイスラム教スンニ派が最高権威とする宗教機関「アズハル」は、14日に声明を出し、「無実の人たちを殺害したテロリストたちは人間性を完全に失っている」と非難しました。そのうえで、国際社会に対し、今後同様のテロが繰り返されるのを防ぐために、力を合わせるよう呼びかけています。 エジプトの首都カイロにあるアズハルは、研究機関や大学を合わせ持ち、100か国を超える国々からの留学生が学んでいますが、アズハルの出身者の中にも、ISに加わる若者がいると指摘されており、過激な思想の広がりをいかに阻止するかが課題となっています。