ジョージア州が“ハリウッド・サウス(南のハリウッド)”と呼ばれる日は、もうすぐ終わるかもしれない。寛大な税金優遇措置をもって、近年、映画やテレビの撮影を誘致してきたこの州を、メジャースタジオやテレビ局が、ボイコットしようとしているのだ。 問題の焦点は、今月16日にジョージア州議会を通過した法案757。昨年6月、アメリカの連邦裁判所は、同性婚を憲法上の権利と認め、全国で合法とした。それでも反対派は根強く、もともと同性婚を認めていなかった13の州のひとつであるジョージアは、自分の信じる宗教の教えに反する場合、聖職者は同性カップルの結婚式の依頼を拒否することができるという法案を立ち上げ、通過させたのである。 LGBTコミュニティへの差別を奨励すると思われるこの法律の通過を聞いて、いち早く行動を起こしたのは、ディズニーだった。マーベルを傘下に抱えるディズニーは、近年、「アントマン」「シビル・ウォー