入管法改正案に反対して行進するデモの参加者たち。先頭には入管施設で亡くなったウィシュマ・サンダマリさんの遺族の姿もあった(撮影/黒坂真由子)この記事の写真をすべて見る 難民申請中の外国人の送還を可能にする入管難民法改正案が衆議院を通過し、参議院で審議されているなか、廃案を求めるデモが各地で起きている。東京・渋谷でも大規模なデモがあった。 * * * 5月21日の日曜日。気持ちのよい初夏の日差しが注ぐ中、大勢の人々が表参道から渋谷への道を声を上げながら行進した。DJブースが載ったトラックの周りでリズムを刻む人、民族楽器の太鼓を演奏するミュージシャン、旗を振りながら歩く人。若い人々も多く、華やかなパレードはさながら音楽フェスのようだ。 参加しているのは、入管法改正に反対する人々だ。思い思いのプラカードを手に数千人が集結した。「ひとを殺すな」「人権を守れ」「送還ではなく保護を」。2021年に名古