2022年12月、ガザでのハマス創設35周年記念集会に登場したヤヒヤ・シンワル氏(中央)。この時すでに、今回のイスラエル奇襲を計画していた (C)Anas-Mohammed / Shutterstock.com ハマスによるイスラエル奇襲を残されたインテリジェンスから読み解くと、1年以上前から周到に計画され、「穏健化」の皮をかぶってイスラエルを欺いたことが見えてくる。そしてイスラエルの過剰な報復による人道危機をも狙っていたのかもしれない。 戦場はインテリジェンスの宝庫だ。奇襲を受けたイスラエルでは、パレスチナ武装勢力「ハマス」の戦闘員が戦死して遺した書類や地図、食糧、武器などを分析し、ハマス側の戦闘計画や戦略目標などが判明したというのだ。 ロシア軍のウクライナ侵攻では、米国と英国は遺された兵器を分解して、部品の生産国を突き止め、輸出管理の強化に努めた。太平洋戦争では、米軍が南太平洋の島々で
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