◇未来なき反省とは… いつも通りの朝。快晴だった。1月29日の名古屋拘置所。収容者は午前7時に起床し、7時半過ぎに朝食。その後、刑務官に連れられ交代で所内の運動場で体を動かす。「行ってきます」。川村幸也死刑囚(当時44歳)は、笑顔で向かいの単独室にいる死刑囚に声をかけ、部屋を出た。 だが、行く先は、いつもと違った。刑場の隣の部屋で、執行を告げる所長の言葉を聞いた。キリスト教の教誨師(きょうかいし)が最期の祈りと抱擁をした。「償ってきます」。静かに言い残して、川村死刑囚は処刑台に向かった。 ◇ ◇ 執行の約3週間前の1月7日。川村死刑囚からの手紙が、支援者のクリスチャンの女性に届いていた。 <死刑を執行される時を受け入れて進んで生きます> 確定判決によると、川村死刑囚ら6人は00年4月、喫茶店の男性経営者との金銭トラブルが原因で、その妻(当時64歳)と、妻の妹(同59歳)の2人を名古屋市内
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く