SBIホールディングス(以下SBI)が実施している公開買付(TOB)に対して、新生銀行が買収防衛策の導入方針を決めました。買収防衛策の発動には、株主総会の決議が必要なため、臨時の株主総会を開催することも決定しています。尚、TOBの説明が不十分だとして、取締役会としてのTOBへの賛否を表明することを留保しています。そして、質問書をSBIに送付し、同社に対してTOBの終了日を10月25日から12月8日まで延長するように要請しました。 SBIのTOBは、一株2,000円で、最大48%まで株式を買い増して経営陣を刷新させるとしています。 このような状況下、新生銀行の株価は9月17日の終値で1,896円となりました。 TOB(買取)価格の2,000円と現在の1,896円という株価は、どのように考えれば良いのでしょうか。 今回は、この新生銀行の株価について考察してみたいと思います。 株主構成 TOB価