全日本スキー連盟は14日、ノルディックスキージャンプ全日本女子チームの渡瀬弥太郎チーフコーチ(52)の辞任を発表した。 渡瀬コーチは13日、連盟の古川年正競技本部長に、「ジャンプ女子チームの活動に自分の時間を100%使うことができない状況」との趣旨で辞任を申し入れ、了承された。同コーチは所属企業のスキーチーム解散に伴い、昨春以降は所属先を探しながら活動してきた。関係者によると、収入がない状態で指導を続けることに限界を感じていたという。現在、ワールドカップ(W杯)や世界選手権に伴い欧州遠征中の女子チームには同行しておらず、現地では小川孝博コーチがチーフを代行している。 渡瀬コーチは現役時代、W杯や世界選手権に出場。今季、W杯個人総合首位を走る高梨沙羅(グレースマウンテン・インターナショナル)らを指導してきた。【江連能弘】