Windowsアプリケーションでは、時間のかかる処理(以下、重い処理)はアプリケーションのメインのスレッドとは別のスレッドで行わなければならない。これは重い処理がアプリケーションのユーザー・インターフェイス(UI)をフリーズさせてしまうからだ。 たとえユーザーがその処理の完了まで待つ必要があるとしても、その間にウィンドウの移動や最小化ができなければならないし、可能であれば処理の進ちょく状況をプログレス・バーなどで表示すべきである。 .NET Framework 2.0では、そのような処理を容易に実装するための「BackgroundWorkerコンポーネント」が新しく追加されている。これを使えばスレッドをほとんど意識することなく、重い処理を別スレッド(バックグラウンド)で実行させることができる。 本稿では、BackgroundWorkerコンポーネントを利用し、進ちょく状況を表示しながら、重