鳥取県米子市立中学の理科担当の男性講師(70)が今月上旬、1年生の授業で、「がけの上に立っている人に力を加えるとどうなるか」などと、殺人を想像させる問題を出していたことがわかった。 保護者から不適切だと指摘を受けた講師は15日、生徒に謝罪した。 市教委などによると、講師は1年生の1クラスで物体に働く力について教える際、「がけの上に人が立っています。力の加え方で、殺すかもしれないし、助けられるかもしれない。力を加えることでどんなことが起きるでしょうか」と質問。そのうえで「殺せば罪になるし、助ければ表彰されるかもしれない」と話した。 生徒が驚いたため、他のクラスでは「どこに力を加えたら、あの世にお送りすることになるか」と言い換えたという。 講師は中学校長や町教育長を務めた経験もあるが、「抽象的なことを教えるので、わかりやすくしようと思った。不適切で申し訳ない」と話しているといい、市教委