MiG-29(ミグ29、ロシア語:МиГ-29ミーグ・ドヴァーッツァヂ・ヂェーヴャチ)は、ソ連のミグ設計局で開発された戦闘機である。北大西洋条約機構(NATO)の使用するNATOコードネームは「フルクラム/ファルクラム(Fulcrum)」。日本では「ラーストチカ(Ласточка、「燕」の意)」の愛称でも呼ばれるが、この呼称は本国ロシアでは使われていない[4]。 当時東側諸国の主力戦闘機であったMiG-21やMiG-23の後継機として、また、1970年代にアメリカ合衆国が開発したF-14やF-15などの新鋭戦闘機に対抗する新機種として設計された。特にMiG-23が格闘性能で第2世代ジェット戦闘機であるMiG-21におよばず、MiG-21を長期に渡って改良しながら運用し続けている状態であったことから、これに代わる格闘性能の高い戦闘機の開発は当時のソ連にとって急務であった。開発は1972年に開