​STAP細胞の論文について、他の論文からのコピー＆ペーストが見つかった問題について、このブログで真偽を分析することはできないですが、素人ながら、どうもなっとくいかないことがあるんです。 論文にコピペがあったとしてもですね、なぜあれだけの共著者が、誰一人気づかなかったのか、という点です。 だって、天下のネイチャーです。普通に考えれば、いくら担当がわかれていたとしても、チェックするでしょう。画像の一つは、切り貼りしているという指摘がされていて、それはある人の指摘では、その分野で研究している人であれば誰もが変だと気づく、というものだそう。（本当のところは知りません。） だから、まずひとつ言えることは、一流の科学者であってもバイアスからは自由ではないということ。仲間の研究者が書いたものを批判的に見るのは難しく、他の研究所の研究者の論文をあらを探そうと読み始めれば、すぐにミスに気づくということなん

読書するならやっぱり、深夜ですね。頭のなかにインプットして、そのまま寝る。そして寝ている間に情報が整理されて、翌朝には頭のなかに定着する。まるで脳に水をやるような読書は、やっぱり夜がいい。読書して、そして眠くなったら寝る。 必要に迫られた読書ではなく、好奇心に突き動かされた読書。最高の贅沢ですね。 ■すぐ役立つ知識は、すぐ陳腐化する なので、こういうときの読書は、できればすぐに役立たないけれど足腰を鍛えるものがいいでしょう。すぐに役立つ情報は、誰もがすぐに使えるようになってしまうという点で、すぐに陳腐化してしまいます。たしかに使えなければ困るスキルかもしれないけれど、それあるから活躍できるというものではないんですよね。本当に使えるスキルというのは、やっぱり時間をかけなければ身につかない。 1000時間かけて身につくスキルは、他の人がキャッチアップしようとしても、そこから1000時間かかりま

先日の浅田真央選手のフリーの演技を見て、もうひとつ思ったことが、「人が本当に集中した状態になるとすごいパフォーマンスを発揮するんだ！」ということ。まるで人が変わったかのような演技に、集中力のもつすごさを再認識しました。 集中した状態になると、途中から歓声がまったく聞こえなくなるという話はよく聞きます。そうした集中状態に入ると、パワーがみなぎり、疲れを感じなくなり、体が思ったように動く。 こうして作業に熱中する状態を、心理学者のチクセントミハイは「フロー」と呼びました。浅田選手はこのとき、まさにフロー状態に入り、驚異的なアウトプットを生み出したのだと言えるでしょう。 仕事でも同じように、こうしたフロー状態を体験することがあります。締め切り間近の仕事をしているときなど、パチッとスイッチが入ったように集中して周りが気にならなくなる。そして圧倒的なスピードで仕事をこなしていく。 もしこうした状態に

​浅田真央選手のフリーの演技、本当に感動的でした。ショートプログラムでの失敗から立ち直り、ほぼ完璧な演技を決めたこともさることながら、難易度の高いジャンプに挑戦し、達成したことへのすばらしさ。 もし結果がすべてだという人がいるならば、浅田選手はメダルを取れなかったからダメだというのでしょうか。それとも「六位入賞だからそこそこ良かった」などと評価を下すのでしょうか。そのときのなんともいえない上から目線は何なのでしょう。 他人のやることに対して「結果がすべて」と言い放つ人は、無条件に自分を「ジャッジする側」においています。お前のことを評価するもしないも、俺次第というわけです。そして多くの人が、こうしたジャッジする側からの介入に惑わされ、本来の目的を見失っています。 本質的に、私たちは金メダルのために生きているのでもなく、お金持ちになるために生きているのでもなく、成功するために生きているわけでも