原英次郎(ジャーナリスト) 【第5回】 2009年06月24日 あのマイケル・ポーター教授も認めた! 大洋薬品工業 新谷社長の競争戦略(前編) この数年、「ジェネリック医薬品」という言葉を耳にした人も多いだろう。今回登場する大洋薬品工業は、ジェネリック医薬品メーカーで、最大手の一角を占める。同社のほか、沢井製薬、日医工、東和薬品がジェネリックの大手4社。このうち同社だけが、株式を公開していない。 名古屋駅から歩いて5分ほどの本社を訪れると、まずエントランスの景色に驚かされる。そこは熱帯雨林風の緑に覆われている。聞けば、若い社員たちのアイデアで、沖縄本島の「やんばるの森」をイメージしたという。 ジェネリック医薬品とは、新薬の特許が切れた後に、後発品メーカーが同じ成分で出す薬のこと。後発品とも呼ばれる。かつては新薬メーカーから「ゾロ品」と、見下されていた時代もあった。それがいまや高齢化社
あらゆる端末がインターネットにつながれ、その機能が融合するなかで、半導体の世界市場では、製品カテゴリーを超えた寡占化が進行している。開発から製造まで、巨大なリソースの投下が必須であるこの産業では、「トップ3入り」が勝ち残りの絶対条件となる。 寡占化を導くのは標準プラットフォームであり、それを規定するのはソフトウエアだ。インテルをはじめとする強豪が、新しい戦いに挑んでいる。残念ながら、そこに日本勢の姿はない。 大手各社は過当競争を凌げずDRAMを手放し、代わりにシステムLSI(大規模集積回路)を主力製品に据えたものの、機器メーカーからの受注生産では、工場の稼働率を上げられず、新しいビジネスモデルも描けぬまま、経営統合を繰り返すのみだ。それはただの問題先送りではないか。 なぜ、かつてシェア上位を占めたプレーヤーが“蚊帳の外”なのか。経済産業省も買収ファンドもこぞって“日の丸工場”設立によるファ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く