「EV(電気自動車)用電池のコストを、ここ数年で半分にするには、技術だけでは限界があります。仕組みの導入が必要です」━━。そう話すのは、東芝でLiイオン2次電池の開発に携わる二次電池システム技師長の本多啓三氏。Liイオン2次電池の技術に大きな期待が高まっている中で「技術でLiイオンを低コスト化するには理論上の上限があることを認識し、新しい仕組みの導入を急ぐべき」と指摘します。 EVに占めるLiイオン2次電池のコストは半分と言われています。2009年7月には、三菱自動車が「i-MiEV」、富士重工業が「プラグインステラ」を法人向けに発売しました。価格は、i-MiEVが459万9000円、プラグインステラが472万5000円です。ベースとなる軽自動車の価格は、i-MiEVの場合で106万500円(i、グレードS)。プラグインステラの場合で88万8300円(ステラ、グレードL)ですから、どちらの