福島第1原子力発電所の事故で、日本のエネルギー政策は重大な転換点に立たされている。「未来を担う世代には発言する権利がある」。2ヵ月余りにわたって80人の大学生・大学院生がエネルギー問題に取り組んだプロジェクトは、うちの約60人が「私のエネルギー提言」をまとめ、首相官邸、前原誠司民主党政調会長、谷垣禎一自民党総裁、山口那津男公明党代表に直接、手渡した。思いはどのようにまとまり、どのように受け止められたのか。生涯を通して共存していくべき原子力問題に対して、一歩を踏み出した学生たちを追う。(メンター・ダイヤモンド委嘱記者 藤原秀行) 「もっと現場に足を運び、汗を流せ。この場で発表するならば、そこまでの提言でないと意味がない」。講評者として招かれた東京都副知事の猪瀬直樹氏から、強い口調の叱咤が飛び、プロジェクトに参加している60人の学生たちは凍りついた。 「エネルギーの未来2011」は、首相官邸や
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