開業当時の駅舎の復元工事が進む東京駅丸の内口。線路をはさんで八重洲口側に立つ高層ビルは「日本の玄関」の門柱のようにも見える=東京都千代田区丸の内 ■復元進む日本の玄関口 東京駅は日本の鉄道の玄関口。6年後に開業100年を迎えるのに先立ち、皇居を真正面にした丸の内側では現在、赤レンガ造りの駅舎の復元工事が進行中だ。開業当初、南北2カ所にあった丸いドーム状の屋根をいただく駅舎が、平成23年度には帰ってくる。 赤レンガの洋風の駅舎が姿を現したのは大正3(1914)年。それまでは国鉄の東海道線が新橋、私鉄の日本鉄道(当時)の東北線が上野止まりだったが、それらをつなぐ「中央停車場」として東京駅は誕生した。駅舎は明治時代の建築界の第一人者で、日銀本店の設計を手がけた辰野金吾の代表作。6年の歳月をかけた建設工事では、837万個のレンガや3100トンの鉄骨などが使われ、18世紀に英国で流行した建築様式を色