イリュージョンではない。光の速さを調整する素材で出来事を見えなくするという記事が、物理学の専門誌に掲載された。単なる物ではなく出来事全体を見えなくする方法を見つけたと科学者が話している。 イギリスの物理学者チームによる新しい研究によると、人の目や監視カメラから銀行強盗を丸ごと隠すことができる素材の開発が、理論的には可能だという。 インペリアル・カレッジ・ロンドンの物理学者ポール・キンスラー(Paul Kinsler)氏は、「基本的に考え方は極めてシンプルだ」と話す。キンスラー氏は、マーティン・マッコール(Martin McCall)氏、アルベルト・ファバロ(Alberto Favaro)氏と共にこの新しいアイデアを作り出した。 規模は小さいが実際に機能するものも作られている透明マント(invisibility cloak)は、物の周辺の光を曲げる。出来事を隠すマント(event cloak