「香川にはうどんだしが出る蛇口がある」――。香川県外でまことしやかにささやかれているウワサを実現しようと、県は13日、高松空港2階出発ロビー近くに、ひねるとかけうどん用のだしが流れ出る蛇口付きの流し台を設置した。 県産品や観光名所を紹介するため、空きスペースに新設した「空の駅かがわ」(60平方メートル)の一角。流し台の壁の裏に10リットルタンクがあり、イリコとカツオ節の風味を利かせただしを入れ、専用コンロで温めている。 「この蛇口からうどんのだしが出ます。ご自由にお飲みください」と書いた紙を見た乗客は早速、興味深そうに蛇口をひねり、用意されたコップに注いで味見していた。 沖縄便を利用する松山市古川の日野絵理さん(29)は「松山空港にはミカンジュースが出る蛇口があった。まさか、うどんだしもあるなんてびっくりした。友人に教えてあげたい」と話していた。