■現場へ! 園井恵子の青春③ 「宝塚歌劇の殿堂」。宝塚歌劇100周年を記念して、宝塚大劇場内に2014年に設置された展示室には、歴代のスターや演出家らの肖像が並ぶ。 その一角で、19年に105人目とし…
今回は紹介が少し遅くなったが雑誌「角川短歌」に連載中の歌人・松村正直氏の「啄木ごっこ」6月号(連載第68回)を地元の図書館から借り出して毎号読んでいるが自分の周りの啄木愛好者や短歌の好きな人に薦めていたら、借り出し人が増えたのかこの1年ほど前から、私に貸し出し通知が届くのが大変に遅くなっている。が、これも同好の士が増えた証として私には嬉しいことだ。 その6月号の「啄木ごっこ」を読み終えて歌の頁を読み始めたら、なんと40年も前に、ある短歌誌を通して交流のあった牛山ぬゆう子氏の歌が3頁にわたって掲載されていた。 松村氏の「啄木ごっこ」を縁として思いがけない人の作品に巡り会えたのは私が「啄木ごっこ」に引き込まれて読んだ後の興奮状態にもかかわらず、牛山氏の歌にも深く感動した時代があったからであり、牛山氏の歌は今も変わらぬ魅力ある歌であったからなのだが、これも啄木の縁であろうと思う。 牛山氏の歌との
先ずは本書を読む機会を得たことに感謝したい! そして此の斬新な編集方針に脱帽と拍手を送りたい! 1頁に1首の歌を載せたた歌集は多くあるが現代歌壇の 100人の若者(中には俵万智や染野太朗などベテランも) この若き群像を集合させたことの快挙に拍手を! 「海のうた」にこだわり、ダブルことの無い様々な歌を 選んだ編集者の力量と作家の意気込みが伝わってくる! 其処には何の気負いも感じず、皆がサラリとした感じで 詠みあげた其々の歌に私は共感する! 1ページ1~2首の歌をゆっくりと読み返していると 其処から読者の胸の中には想像の海の世界が見えてくる そこが本書の醍醐味なのである! 私は此処に敢えて歌人たちの名を私挙げない 先ずは本書を読む機会を得たことに感謝したい! そして此の斬新な編集方針に脱帽と拍手を送りたい! 「海のうた」(左右社)表紙 作品の中から=1 作品の中から=2 作品の中から=3 歌集
紹介が大変に遅くなったが今年の4月13日号の東京新聞(13面)の「月イチ読書会」では栗原淳氏が中学生から読める明治の歌集として、石川啄木歌集を取り上げた。 おすすめの書籍としては筑摩書房版『石川啄木』と岩波書店の『啄木歌集』(いずれも文庫本)で丁寧な紹介であった。 この新聞の発行された2024年4月13日は啄木終焉の地に建立された歌碑前に集まった同好の人々と共に啄木の子孫である曾孫の真一氏をお招きして近くにある文京区の会議室にて同好の方々と一緒に「啄木を語る懇親会」を開いており、本紙の記事に気づかず紹介も遅くなったが、このたび漸く此処に紹介させていただいた。 (記事は拡大してご覧ください) 2024年4月13日=東京新聞=(月イチ読書会より=1) 2024年4月13日=東京新聞=(月イチ読書会より=2)
本年も啄木を介して友好都市となった盛岡市と文京区の共催にて「啄木学級 文の京講座」が去る7月4日に東京・文京区役所シビック小ホールで開催された! 講演は精神科医の西脇巽氏で「啄木の精神構造〜精神科医が解く啄木の人間性〜」と題して話されたようだが私は残念ながら外せない要件があって拝聴は出来なかったが、このたび本講座を伝えた岩手日報の記事を送って頂いたので合わせて講座の第二部で西脇氏と対談された元石川啄木記念館長の森義真氏の資料として当日配布された資料の一部も此処に紹介させていただきます。 岩手日報に載った「啄木学級」の記事 第二部で西脇巽氏と対談した森さんが西脇氏の著作の書評 西脇氏の講演レジメなどを含む資料集
元朝日新聞編集委員のジャーナリストで作家の外岡秀俊さん(享年68)の追悼公演「~音楽と語りで綴(つづ)る~外岡秀俊の世界」(朝日新聞社後援)が8月4日、ふるさと・札幌市の北海道立道民活動センターの「かでるアスビックホール」で開かれる。戦争や災害の現場を取材し、沖縄問題をライフワークとした外岡さんの半生をたどる音楽朗読劇「やさしさの道しるべ」に、北海道合唱団の合唱と北海道農民管弦楽団の合奏を組みあわせる。 企画した元東京新聞記者の城田英雄さん(70)は外岡さんと40年来の交流があった。「分断ではなく、対話を求め続けた外岡さんのメッセージとあたたかい人柄を多くの人に感じてほしい」と話している。 朗読劇では、外岡さんが東大在学中に文芸賞を受賞した小説「北帰行」の一節や、モチーフとなった石川啄木、東日本大震災の被災地で愛読した宮沢賢治への思いなども語られる。入場料は前売り3千円、当日3500円。問
短歌総合雑誌「角川短歌」2024年6月号に載った広告 このたび河路由佳氏の著書『土岐善麿の百首』(ふらんす堂)を読む機会を頂いた。土岐善麿は啄木晩年の友人であるが、啄木没後も残された家族を支え、その著作の出版に奔走した啄木の唯一人の友であったことはあまり知られて無い。 もし、土岐善麿がいなかったなら啄木の名を今日に残ることも無かったかも知れないと私は思うが此処では河路氏の歌人として読んだ土岐善麿の歌の解釈とその鑑賞に感動したことを伝えておきたい。 本書を読みながら私は、この歌は啄木の、あの歌が本歌になっているのか?、それとも善麿の歌が啄木の、あの歌の本歌なのか?と幾たびも思った。 啄木と同年代であった善麿は95才近くまで歌人として生きたこともあって残された歌も多く、本書で取り上げられた歌の作歌時期も長い。 が、私が目にとめた多くの歌は啄木と同時期に詠まれた作品であった。ゆえに啄木と善麿は同
盛岡市から発行されている「ぽけっと」と云う小冊子がある。その裏表紙に連載されていた「啄木の足跡をめぐる」が2024年4月号の第12回で最終回となった。 本誌は盛岡市文化振興事業財団が発行しており、盛岡市内の施設で開催される事業内容を一般市民に広く伝えるための冊子だが部外者の私などにも楽しめるように工夫しておられ、盛岡市内の観光案内所などで配布されていると思うが私は市内在住の友人に頼んで送って頂き、愛読しており、拙著『続石川啄木文献書誌集大成』(桜出版)にも啄木エッセィなどの掲載号は収録した。 今回の12回のエッセィは石川啄木記念館(現在は新施設建設のため閉館中)の学芸員による紹介文で啄木愛好者には嬉しい内容の文章なので、此処に最近のものを紹介させて頂きました。 「ぽけっと」2024年1月号、2月号に掲載 「ぽけっと」2024年1月号、2月号の表紙 「ぽけっと」2024年3月号、4月号に掲載
啄木には『一握の砂』と『悲しき玩具』の二冊の歌集があることは承前の通りですが、歌集の収められなかった多くの秀歌があることは各種の文庫本などでも広く知られているが、短歌結社誌「りとむ」(2024年3月)にて倉重恵造氏が珍しい歌を取り上げておられて啄木愛好者である私は嬉しくなった。 ふるさとの床屋の鏡わが顔と麦の畑をうつせし鏡 啄木の歌集外歌のみを取り上げて解釈と鑑賞を付して一冊の本にした望月善次氏の労作もあるが、今回のように思いがけない啄木の歌に出会うと、また、文庫本の(私は久保田正文編の旺文社文庫が好きだ)歌集外歌の頁を開きたい心持になる。 倉重恵造氏の啄木短歌を引用したエッセイと掲載誌「りとむ」2024年3月
先日、岩手在住の知人から下記の2点の啄木に関する記事の載った新聞の写真が届きましたので紹介させていただきます。 ★★★ (略)森義真さんは10年4ヶ月務められた石川啄木記念館の館長を3月末日をもって退任いたします。 森館長ご在任のうちにと(略)国際啄木学会盛岡支部会が新潟支部の塩浦彰先生から寄贈いただいた「一禎短冊」を石川啄木記念館に寄贈し、活用していただくことにいたしました。 森さんの石川啄木記念館の館長退任のニュースと併せて、報道いただききました。 また、「盛岡タイムス」も3月いっぱいで廃刊になりますが、3月16日に、盛岡支部から石川啄木記念館に「一禎短冊」寄贈の記事もご掲載いただききました。(後略) 一禎和尚の短冊を記念館に寄贈する盛岡タイムスの記事2024年3月16日号 石川啄木記念館長を退任する森館長のインタビュー(岩手日報2024年3月30日の記事)
★★私の啄木余話(1)★★ この話は今から30年ほど前になる古い昔の話しが始まりです。 俳優の小野寺武彦氏がテレビ朝日の人気番組「徹子の部屋」で ″@石川啄木の短歌 「やや長きキスを交して別れ来し/深夜の街の/遠き火事かな」 あの歌は自分の祖父である小野愁蛾が東京朝日新聞の歌壇に読者として投稿した歌を当時の選者であった啄木が、後に自分の歌として歌集に載せた″ という主旨の話しをされたことがあり、この番組を見ていた啄木研究者のM氏がテレビ朝日に「該当の歌の初出は、朝日歌壇が始まる前に「東京朝日新聞」(明治43年5月23日号)に載っていますので、小野愁蛾が朝日歌壇に投稿したものを、啄木がさも自分の歌のように歌集に載せた、とう小野の発言は明らかに事実誤認だ、ということを小野の所属事務所とテレビ局に抗議した」と云うことで小野愁蛾が投稿をした時期と啄木が作歌した時期が異なるので小野武彦氏の発言は明ら
短歌綜合誌「短歌往来」2024年1月号は「晴れの歌」特集の最初の頁に三枝昂之氏の歌「富士を愛でる歌」が載っており、添え文で啄木の「何となく・・・」の歌を引用し「晴れの歌」の謂れを綴っておられたので、その一部分を写真版で紹介させて頂きますが近くの図書館(地域によって公民館でも可能)などを利用して実際の雑誌を手にしてご覧になってみてください。 1冊の雑誌の中には啄木の話題のほかにもたくさんの感動的な物語の歌が詰まっております。 例えば同じ1月号「歌壇」には松村正直氏が「新春企画・短歌の抽斗」に歌と短文を載せている。 其れを読んでいたら「啄木ごっこ」の原点に出会えたようで感動したので其の一部分も紹介します。 また、「短歌研究」1月号には啄木の後輩となる女子高生だった頃に「啄木短歌甲子園」で活躍して歌壇デビューし、現在も盛岡市に住みながら歌を詠み続けている若い工藤玲音さんの歌が堂々と一流歌人?たち
このたび啄木研究の第一人者であり『石川啄木と岩手日報』や『啄木と釧路の芸妓たち』の名著を送り出していた小林氏が表題の新著を刊行された。 本書ではこれまで研究者たちから多く語られることのなかった啄木の妻節子の父である堀合忠操を取り上げたことは寡黙ながら実力派の研究者として定評のある著作を世に送り出してきた著者ならではの著書であり、発行にあたっての考察は先行文献を丁寧に読み込んでの著者の言葉は貴重であり、研究者としての姿勢を示しておられることに感服する。 第一章の序説では岩城幸徳、遊座昭吾、などがあつく論じて互いに引くことがないままになっている啄木の父一禎の誕生にまつわる所謂、連れ子説について岩手在住という特殊な文献調査も含めて複合的に読みつつも遊座昭吾の連れ子説には無理があると主張した岩城幸徳説を認めてから本題に入ってゆくようだが、この続きはこれから読み進めるのですが、早く啄木愛好者の皆さん
石川啄木と花(其の14)「白蓮」連載第15回 本稿は近藤典彦先生が華道「真生流」の機関誌「真生」第295号/季刊発行誌/非売品(2014年/平成26年10月10日発行)から第313号(2020年/令和2年10月20日発行)に17回にわたり連載した石川啄木の「花」に関する話題を中心として啄木の歌の解釈と、その人生を語った珠玉のエッセイ集です。 今回は「石川啄木と花」其の第14回「白蓮」(連載NO.15)を掲載いたしました。 ※詳しいことは第1回掲載の「石川啄木と花・プロローグ」初回の項をご覧ください。 石川啄木と花=白蓮(1) 石川啄木と花=白蓮(2) 石川啄木と花=白蓮(掲載誌の表紙) 石川啄木と花=白蓮(掲載誌の奥付)
北畠立朴は釧路在住の啄木研究者として啄木関係者には広く知られる人であるが、その研究姿勢も含めて私がもっとも敬愛する啄木研究者の一人である。 ご交誼を頂いて40年以上になるが、その成果は拙著『石川啄木文献書誌集大成』(武蔵野書房:1999年12月発行)と『続・石川啄木文献書誌集大成』(桜出版:2018年12月発行)の2冊の索引を見れば納得して頂けると思うが、この2冊に紹介した北畠氏の啄木に関する文献の数(正編84点/続編212点)からも、また、その文献ごとに紹介した表題からも想像できるように、北海道釧路市における啄木に関する研究で北畠氏の右に出る人は無い。 しかも、拙著の刊行は2018年秋までの刊行であるが、北畠氏はその後も書き続け、そして、啄木を語り続けておられる。その北畠氏から先日届いた釧路市内で発行されているミニコミ紙「しつげん」第782号に載った「啄木エッセイ(第291回)どうする手
学者の手紙などを展示する企画展「学者たちの手紙」が現在、盛岡てがみ館(盛岡市中ノ橋通1)で開かれている。 企画のきっかけとなったのは、植物学者・牧野富太郎の手紙が同館に収蔵されていることだったという。牧野富太郎がNHK朝の連続テレビ小説「らんまん」のモデルになっていることから、「この機会に収蔵資料を紹介したい」という思いで企画。担当学芸員の山崎円さんは「ここに収蔵されていることにとても驚いたし、たくさんの人に見てもらいたいと考えた」と話す。今回の展示では、植物学者の牧野にちなみ、7人の学者を手紙や書籍、写真などを通じて紹介する。(略) 開館時間は9時~18時(最終入場は17時30分)。入館料は一般=200円、高校生=100円、中学生以下と盛岡市に住所を有する65歳以上、障がい者手帳を持つ人と付き添い介護者は無料。第2火曜休館。10月9日まで。 ★★★ 上記の記事は盛岡経済新聞の記事です。略
石川啄木と花(其の11)「白い躑躅(つつじ)」連載第12回 本稿は近藤典彦先生が華道「真生流」の機関誌「真生」第295号/季刊発行誌/非売品(2014年/平成26年10月10日発行)から第313号(2020年/令和2年10月20日発行)に17回にわたり連載した石川啄木の「花」に関する話題を中心として啄木の歌の解釈と、その人生を語った珠玉のエッセイ集です。 今回は「石川啄木と花」其の第11回「白い躑躅」(連載NO.12)を掲載いたしました。 ※詳しいことは第1回掲載の「石川啄木と花・プロローグ」初回の項をご覧ください。 石川啄木と花(其の11)「白い躑躅(つつじ)」1-1連載第12回 石川啄木と花(其の11)「白い躑躅(つつじ)」1-2連載第12回 石川啄木と花(其の11)「白い躑躅(つつじ)」掲載誌の表紙 石川啄木と花(其の11)「白い躑躅(つつじ)」掲載誌の奥付
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