【中村尚徳】鳥羽水族館(三重県鳥羽市)の深海生物ダイオウグソクムシがエサを食べなくなり、来月1日で丸5年になる。飼育担当者は気をもむが、インターネット上の関心は高まるばかり。年末年始にはネット上で生中継しエサを与える計画もあり、絶食が6年目に入るか注目を集めそうだ。 絶食を続けるのは2007年9月から飼育している「No.1」(体長29センチ)。09年1月2日に約50グラムのアジを平らげて以降まったくエサを受け付けなくなった。 飼育担当の森滝丈也さん(44)が他の水族館情報を参考に、サバ、マイワシ、メヒカリ、ブリ、サンマなどと目先を変えても、内臓の臭いがしみ出るように工夫しても効果はない。月1度与えていたエサの間隔を空けてもダメだった。