「海外で活躍したい」と希望する人は、IT業界に限らず常に存在する。しかし、そのために何らかのアクションを起こした人は、どのぐらいいるだろうか。 語学力が足りない、コネも人脈もない、渡航費用を捻出できない――アクションを起こさない理由はいくらでも考えられる。だが、行動しない限りは何も変わらないし、行動することによってしか分からないこともある。 今回お話を伺った「Gunosy」の榎本敏丸さんは、同社入社前に「シリコンバレーのIT企業で働くこと」を目指して海外で就業した経歴を持つ、北米帰りのエンジニアだ。 文系男子をIT業界志望にさせた1冊の本 榎本さんは、北海道で生まれ育った。 英語教師をしていた父親の仕事の関係で留学生のホストファミリーをした経験をきっかけに「海外」に興味を持ち、東京の大学に進学して国際政治経済学を専攻した。 「異文化コミュニケーションが面白そうだと思い、当時新設されたばかり