前回書き忘れたのだけど、会社を辞めた理由はフィッシュマンズのボーカルの佐藤伸治が死んだことも大きな理由だった。 学生の頃から狂ったようにフィッシュマンズを聴いていて、ライブが関西であれば必ず足を運んだ。 ライブでの一体感はすさまじかった。狂ったように身体を揺らしながら音が入ってくるのを感じていた。 すべての音に意味があって、どうしてもそこになくてはならない音楽だった。 会社を辞めようかどうか迷っていたときに突然佐藤伸治が死んだというニュースが流れてきた。 もうフィッシュマンズの音楽は聴けないのだと思った。 待っていてももうすばらしい音楽は鳴り出さない。 ならば僕がつくらなくてはならない。 フィッシュマンズ以上に心を動かす音楽を、僕が。 そう思ったとき、会社を辞める決心が明確についた。 ・ ・ ・ 会社をやめてそこから暗黒のニート時代がはじまる。 24歳で会社をやめた僕はそこから5年間ぼんや