コンピューターを使うことにどのような意味があるのかということ を絵画とコンピューターグラフィックの関係を例にとって考えてみる。 コンピューターを使って絵を作る。これはいわゆるコンピューター グラフィックス(以下CGと略す。)というものだ。僕は大学に入って、 はじめて本格的にCGというものにふれた。それ以前はちょっとプロ グラムをかいて、画面になにか絵を出した程度で、CGがどういう意 味をもっているのかは考えていなかった。 大学で習ったCGというのはこのようなものだった。まず、shell と いう簡単な言語のようなものを使って、どのような形を作るのかを 書く。それをプログラムにわたし、コンピューターに絵を描いても らう。このとき、絵を描いてもらうのに、命令を言葉であたえると いうところが非常におもしろかった。同時に非常に奇妙な感じもし た。ちょうど絵と言葉との間に一対一の対応関係がなりたって