「多様性」にまつわる英語圏のキーワードを取り上げながら、日本ではあまり馴染みのない概念を紹介していくシリーズ。異なる社会の問題を知ることで見えてくる、日本社会のこれからとは。 白人が着物姿になってはいけないのか数年前、娘のために「日本風」の誕生日パーティを開いたアメリカ人がネットで炎上したことがある。お茶会というテーマまではよかったものの、白人の娘に舞妓のような格好をさせ、顔に白粉を塗ったのが「文化の盗用(cultural appropriation)」だと非難された。 そんななか、コメント欄に日本人と名乗るユーザが現れることで空気が一変する。日本人の大多数は外国人が日本文化を楽しむことを喜んでいるし、文化の共有をすべきでないと考える人こそ人種差別者だ、というのだ。 このニュースは日本のネットにも広がり、なんでもかんでも人種差別と過剰反応する白人を逆に嘲笑する流れとなった。たしかに、シーツ
![社会が見える英単語 by Lena Morita|ニューQ編集部](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/0b0db84681ea0e650325ef1c5657db067fa15116/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fassets.st-note.com%2Fproduction%2Fuploads%2Fimages%2F9566674%2Frectangle_large_type_2_2d2985ddc05e3523ffbb1a4b4262d6bc.png%3Ffit%3Dbounds%26quality%3D85%26width%3D1280)