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ブックマーク / kmizu.hatenablog.com (9)

  • Javaのジェネリクスは「まがい物」ではない - kmizuの日記

    先日、自分が書いた kmizu.hatenablog.com に対する反応として、「Javaのようなまがい物のジェネリクスと比較するのは適切でない」「Javaのジェネリクスと比較するのは適切でない」(おそらくC#や(C++等(2017/09/24追記))の言語と比較して)といった コメントをいくつか見かけました(はてなブックマークコメントやツイッターなどで)。しかし、ここでは、そのような言説こそが適切でない、ということを言いたいです。なお、methane氏との 対話については既に終わったものなので、それとは関係ありません。 そもそも、Javaジェネリクスは、静的型付き関数型言語で既に一般的であったパラメータ多相をJavaに追加する目的で導入されました(C++テンプレートのようなものをJavaに追加するためだと思っている人がいるかもしれませんが、それは実態にあっていません)。実際、Java

    Javaのジェネリクスは「まがい物」ではない - kmizuの日記
  • 「構文解析ハンズオン」を開催しました(2017/07/01) - kmizuの日記

    今まで、あまり見たことがない(一般エンジニア向け)勉強会で、かつ、これを学ぶことは実用上とても意味があるテーマの一つに「構文解析」があります*1。 たとえば、Webアプリケーションにおいて、ユーザの入力に大して何らかの構文的制約をつけてバリデーションをする機会は多いですが、正規表現による簡単なチェック(あるいは、滅茶苦茶複雑な正規表現を作って色々な入力のバリエーションに対応する)や、よくわからない緩いバリデーションで済まされることは多いように感じます(自分の開発経験というより、Webアプリケーションのフォームのバリデーションの仕方などを見ての感想です)。 正規表現によるバリデーションで十分なことも多いので、それをむやみに否定するものではありませんが、入力が(原理的に)正規表現でバリデーションできない場合や、可能だが正規表現が爆発するケースだと、正規表現が不適当なこともしばしばです。 個人的

    「構文解析ハンズオン」を開催しました(2017/07/01) - kmizuの日記
  • Scalaに関する誤解と事実を語る - kmizuの日記

    TL;DR 世間のScalaに関するイメージは、昔のままであることが多い 昔のままどころか、最初から間違ったイメージを持たれていることも多い 実際には、既に解決されている問題は多々あるし、改善に向かっていることも多い プロジェクト管理の問題を言語に押し付けているケースもある はじめに 自分が最初にScalaに触れたのが2005年(Scala 1からカウントした場合)、あるいは2007年(Scala 2以降からカウントした場合)と、Scalaとの付き合いも結構長くなってきましたが、その間に Typesafe社(現Lightbend社)の設立 実質標準ビルドツールとしてのsbtの確立 ライブラリのバイナリ後方互換性に関するポリシーの策定 公式ScalaイベントScala Daysのはじまり Play 2 Frameworkの登場 Scala Center発足 その他色々 がありました。この間、

    Scalaに関する誤解と事実を語る - kmizuの日記
  • Scalaの学習コストを下げるための心得 - kmizuの日記

    追記:Twitterで、「それって、言語マニアにしかできない技のような気が」という指摘を受けました。自分としては一般的に適用可能な話だと思っていますが、あるいは自分の感性が著しくずれているのかもしれません。その辺承知の上でお読みください。 Scalaは習得が難しい言語だ、とよく言われます。また、実際問題として、Scalaの言語仕様の全体はそれなりに複雑でもあります。しかし、それはたとえばJavaでも言語仕様の全体像を把握するのは難しい話であり、Scalaに限った話ではありません。にも関わらず、Scalaの習得が難しいとよく言われるのはプログラミング言語の学習モデルが誤っているからではないかと最近思うようになりました。そこで、Scala(や他の言語も含めて)のコストを下げるために必要な心得についてちょっと書いてみます。 Scalaはオブジェクト指向言語である これは、Scalaは関数型プログ

    Scalaの学習コストを下げるための心得 - kmizuの日記
  • Scala Nativeを動かしてみた(1) - kmizuの日記

    Scala Nativeはscalaのコードを(LLVMのIRを経由して)ネイティブコードにコンパイルするAOTコンパイラ(Ahead Of Time Compiler)です。その存在については、少し前にサイトができていたことで一部で話題になっていましたが、Scala Days 2016 NYCにて正式に公開されました。現在はPre-Release段階ですが、既にサンプルコードを試せるようになっていたので、環境を構築してみました(on Mac OS)。 scala-nativeのリポジトリをcloneする $ git clone git@github.com:scala-native/scala-native.git --recursive git submoduleとしてscala/scalaを持っているので、--recursiveを付けるのを忘れないようにしましょう。 llvm(cla

    Scala Nativeを動かしてみた(1) - kmizuの日記
  • ScalaでMLスタイルのモジュールを使ったプログラミングをする - kmizuの日記

    何はともあれ以下のコードを見てください(ちなみに複素数クラスの実装は、 d.hatena.ne.jp を参考にさせていただきました): trait Complex { type T def re(a: T): Double def im(a: T): Double def make(re: Double): T def plus(a: T, b: T): T def minus(a: T, b: T): T def multiply(a: T, b: T): T def divide(a: T, b: T): T } object Complex extends Complex { case class C(re: Double, im: Double) type T = C def re(a: T): Double = a.re def im(a: T): Double = a.im d

    ScalaでMLスタイルのモジュールを使ったプログラミングをする - kmizuの日記
  • 『Scalaファンクショナルデザイン ―関数型プログラミングの設計と理解』の雑感 - kmizuの日記

    表題の書籍について、出たとき(2015/5/29)に買って随分放置していたのだが、最近、一通り読んでみたので簡単な感想を書いてみようと思う。 結論からいうと、Scalaについて特に使う予定はないがおおまかにどんな言語か知っておきたいという方にはそこまで悪くないだが、副題の「関数型プログラミングの設計と理解」について書で学ぶのはオススメできない。そういう人には、Scala関数型デザイン&プログラミング ―Scalazコントリビューターによる関数型徹底ガイドをオススメしておこう。こっちのも、ScalaでHaskellスタイルのFPをすることにこだわり過ぎて、Scala Wayからは外れていると感じる部分もあるのだが、少なくとも関数型プログラミングについて丁寧に取り組んでいるとはいえる。 書を読む前に気になっていたのは、技術的な点での瑕疵がどの程度あるかということだったが、この点に関して

    『Scalaファンクショナルデザイン ―関数型プログラミングの設計と理解』の雑感 - kmizuの日記
  • 初学者向けの Scala Tips (5) - パターンマッチと無名関数の組み合わせを簡潔に書く - kmizuの日記

    Scala初学者の方が書くコードには、しばしば以下のようなものが散見されます。 list.map {x => x match { case A => case B => case _ => } } 無名関数を作るための構文である{x => ...}とexp match { case ... }を別々に考えるとこのようなコードになるのは無理はありません。しかし、これはもっと簡潔に書くことができます。改良したのが以下のコードです。 list.map { case A => case B => case _ => } 前者の書き方に比べて断然簡潔ですね。特別な事情がない限り、無名関数の引数を即座にパターンマッチする必要がある場合、後者の書き方を使いましょう。 ちなみに、この書き方を教えると結構びっくりされる方が多いようで、この構文はPartialFunctionのためのものだと思っていた、という

    初学者向けの Scala Tips (5) - パターンマッチと無名関数の組み合わせを簡潔に書く - kmizuの日記
  • 初学者向けの Scala Tips (2) - nullからOptionへの変換 - kmizuの日記

    Scalaでnullを使っていいのは小学生までだよねー、というのは冗談ですが、Scala文化圏ではnullを使わないのが原則です(いくつか例外はありますが)。代わりに出てくるのがOption型です。しかし、Scalaでは困ったことにnullを返すJavaのメソッドを呼び出さなければいけない場面がたくさんあります。 たとえば、以下のようなコードを書かなければいけない場面にはしばしば遭遇します。 val javaMap: java.util.Map[String, String] = javaObject.getMapping() val value: String = javaMap.get(key) // 型注釈はあえて付けている if(value != null) { ... } else { ... } さて、ここで困るのが、javaMap.get(key)はkeyに対応する値が入って

    初学者向けの Scala Tips (2) - nullからOptionへの変換 - kmizuの日記
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