2020年4月9日のブックマーク (3件)

  • 東海大学出版部|特集

    《私達が芸術品に接して、凡(あら)ゆる思考を廻(めぐ)らせても十分鮮明に理解することが出来ない何者かを感ずる時にのみ、私達は芸術品が齎(もたら)す十分満足な印象を味はふものである》   ――ショーペンハウエル 日記をめくれば一九三六年とあるから、思えばそれは今を去る四十三年前のことになる。 東大英文科に籍を置いたまま、当時の満洲国ハルビンに渡った二十三歳のうら若き青年である私は、ロシヤ人の家に下宿してロシヤ人の家に通い、トルストイを読むためのロシヤ語の学習に没頭していた。下宿はマースレニコフ家、そこから通った家庭はクラフチェンコ家。クラフチェンコ家の主婦エンマ・ミハイロウナ・クラフチェンコこそ、私の唯一の小説『仮初(かりそめ)ならば』のヒロインであった。私は毎日馬河溝(マジャグウ)のマースレニコフ家から、時には歩いて、時には電車に乗って、吉林街(ギリンスカヤ)のクラフチェンコ家を訪れ、前記

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    s3731127306973 2020/04/09
    北御門二郎先生の『アンナ・カレーニナ』あとがき。夏目漱石のコメントが興味深い。
  • カミュの「ペスト」累計100万部突破 新型コロナ拡大で再び注目 | NHKニュース

    新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、感染症の広がる社会を舞台にしたフランスの作家、カミュのおよそ70年前の小説『ペスト』に再び注目が集まり、日国内の文庫版はこの2か月で15万部余りが増刷されて、累計発行部数が100万部を突破しました。 日では1969年から文庫版が刊行されていますが、版元の新潮社によりますと、新型コロナウイルスの感染拡大以降、書店からの注文が急増していて、ことし2月から今月7日までに7回、合わせて15万4000部が増刷され、累計発行部数は104万部に達したということです。 ここ20年ほどは平均で年間5000部ほどの増刷ペースだったということで、この2か月でこれまでの30年分に当たる増刷が行われた計算になります。 小説には感染拡大による行政や経済の混乱や、封鎖された都市を描写した「それは自宅への流刑であった」という表現など、今の状況にも通じる描写が見られ、再び注目が集ま

    カミュの「ペスト」累計100万部突破 新型コロナ拡大で再び注目 | NHKニュース
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    s3731127306973 2020/04/09
    わたしたちが作成した、『アンナ・カレーニナ』(米川正夫翻訳)にも注目があつまるといいのだが(フェミニズムと関連があるし)。やっぱり時流と合わないのか……。/https://s3731127306973.hatenablog.com/entry/2019/10/26/191807
  • カミュの小説「ペスト」在庫切れ相次ぐ 伝染病の脅威、後手に回る行政 現状と重ねてか | 毎日新聞

    新型コロナウイルスの感染拡大で深刻なマスク不足が生じているのと同じように、ある名著の在庫切れが全国の書店で相次いでいる。フランスのノーベル文学賞作家、アルベール・カミュ(1913~60年)が47年に発表した小説「ペスト」。閉鎖された環境下で伝染病の脅威と闘う登場人物の姿や、後手に回る行政の対応を描いた場面に、日の現状を重ねる人が多いのかもしれない。 カミュは第二次世界大戦中に新聞記者として反戦記事を書くなど活躍し、「異邦人」で小説家デビュー。病気や戦争など、理屈や信仰だけでは対峙(たいじ)できない不条理をテーマに小説を書き続けた。 「ペスト」は40年代のアルジェリア西部のオラン市が舞台。高い致死率を持つ伝染病の発生が確認されたことで街が封鎖され、愛する人との別れや孤立と向き合いながらも見えない敵と闘う市民を描く。予防措置に慎重な姿勢を示す役人に対し、主人公の医師リウーが「市民が死滅させら

    カミュの小説「ペスト」在庫切れ相次ぐ 伝染病の脅威、後手に回る行政 現状と重ねてか | 毎日新聞
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    s3731127306973 2020/04/09
    わたしたちが作成した、『アンナ・カレーニナ』(米川正夫翻訳)にも注目があつまるといいのだが(フェミニズムと関連があるし)。やっぱり時流と合わないのか……。/https://s3731127306973.hatenablog.com/entry/2019/10/26/191807