前回は、ビジネスモデルとの相性のよい戦略フレームワークとして「価値基準モデル」についてご説明いたしました。今回からは、さらにそれを発展させた「デルタモデル」という戦略論を2回にわたりご紹介していきましょう。 競争優位の戦略論「デルタモデル」とは何か? 戦略は大きな翼であり、戦術は頑丈な脚であるである 前回は、事業戦略のフレームワークとしての「価値基準モデル」についてお話ししました。事業戦略を策定するうえで必要となる最初のステップは、ビジネスモデルの3つの柱(プロダクト革新、顧客インターフェース、オペレーション基盤)のうち、どの柱に焦点を当てるかを決めることでした。これは、事業戦略であれ、ビジネスモデルのイノベーションであれ、最初に決めなくてはならないことです。 価値基準モデルが提唱されたのは20年ほど前ですので、事例を含めて若干の古さは否めません。そこで今回は、事業戦略に対する基本的な考え
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