前回から引き続き、安心ネットづくり促進協議会の調査検証作業部会でネットいじめについて調査した報告書をベースに、ネットいじめの本質について考えていく。 まず、ネットいじめとリアル(学校)でのいじめの被害経験について、クロス集計を行なった結果に注目する。縦軸がリアルいじめ、横軸がネットいじめとなっている。 中学生においては、ネットいじめがなくリアルいじめだけを経験した子供が920人、リアルとネット両方のいじめを経験した子供が92人となっている。一方リアルのいじめがなく、ネットいじめだけを経験した子供は、14人とあきらかに少ない。 高校生の場合は、中学生に比べてどちらのいじめも経験がない子供が多い。こちらも両方を経験した子供102人に対して、リアルいじめがなくネットいじめだけを経験した子供が56名と、少なくなっている。 比率で見てみると、リアルないじめをネットにまで持ち込むケースは中学生では少な