将棋の中学生棋士、藤井聡太四段(14)=愛知県瀬戸市=が21日、王将戦1次予選で澤田真吾六段(25)=三重県鈴鹿市=に勝ち、歴代最多の連勝記録に並ぶ公式戦28連勝を達成した。かつて藤井四段が通った瀬戸市の将棋教室の生徒や指導者らから喜びの声が上がった。 21日午後5時ごろ、幼少の藤井四段が通った「ふみもと子供将棋教室」(瀬戸市)に生徒が集まる。普段通りの光景だ。 棋譜並べをしているときに、先輩の勝利を知った小学5年の正親(まさちか)直人君(11)は「次の対局でも勝って単独1位になってほしい。藤井君みたいに自分も強くなりたい」。小学5年の中津長志(たけし)君(10)にとっても憧れの人。「これからも勝ち続けてほしい」 将棋の歴史をまた一つ塗り替えた教え子について、文本力雄さん(62)は「よかったなあ」と笑顔で一言。「最多記録に並んでほしいという声が周りからも聞かれた。皆さんの思いが伝わった」と