"Alien:Resurrection"1997/アメリカ インターネットが浸透して、それまでパブリックな批評では黙殺されがちだったジャンル映画や続編映画についての評価を目にする機会も増えた。これは本当にいいことだとおもう。こうした流れの中で『エイリアン4』のファンも意外に多いことがわかって驚いた。いまや売れっ子監督であるジャン=ピエール・ジュネのハリウッド進出作である。世の中には「映画好き」を自称する「アメリ好き」という人種がいて、そういう人たちが『エイリアン4』に興味を持ったためしがない。いや、私も『アメリ』はふつうに好きですよ。しかし、ジャン=ピエール・ジュネの最高傑作は間違いなくこの『エイリアン4』ではないか。実際ジュネのキャリア全体から見ても、『エイリアン4』は異色どころか、以前/以後というタームで語ることができるほどの重要作だ。具体的な変化として、それまでタッグを組んでいたマル