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2013年7月24日のブックマーク (5件)

  • 『風立ちぬ』美しさでずたずたになりながら - いずむうびい

    『風立ちぬ』感想。 宮崎駿監督の「こうあってほしい」といった夢想をこれでもかとブチ込んだ夢想無双ではあると思います。でも、あれもこれも都合良く描かれているわけじゃなく、むしろ、描かれているのは矛盾ばかり。それでも、監督自身が、この物語をどうしようもなく切望しているような筆致は拭えない。といった矛盾のなかをぐるぐるさせられてしまう映画でした。 下級生をいじめる上級生を投げ倒す正義感を持っていたかと思えば妹との約束をうっかり忘れてしまったり、純粋な夢として追い求めている飛行機づくりが戦争に加担することを知っているけれど、そこまで気にかける感性は具わっていなかったりで、とにかく主人公・堀越二郎に掴みどころがないです。庵野監督の無為な声がそれに拍車をかけます。人間味を感じるのだけど何を考えてるのかわからないという矛盾した印象。この印象が映画全体に妙な雰囲気を落とし込んでいるんですが、そもそも登場人

    『風立ちぬ』美しさでずたずたになりながら - いずむうびい
  • 映画感想:風立ちぬ - 蕎麦屋

    見てきました。土曜日に見て来たんだけど、土曜日は酔いつぶれ、日曜日は選挙で落ち込んだりしていたので、今日の更新となりました。 見ていてじわじわとした感動が続き、映画の後半はもうずーっとウルウル来っぱなしで、涙をこらえるのに苦労しました。先日レ・ミゼラブルで大泣きしてしまったので、今回も泣いたらただの映画見てよく泣くおじさんになってしまい恥ずかしいので、必死で我慢しました。そんな映画です。 そりゃもう、子供が飽きて通路を歩き回ったりしますよ。子供が通路歩いてるのを気にしないぐらい親が見入っちゃうような映画だと思います。はっきり言って子供は見るな!で全然構わないぐらい、大人の人向けのアニメでした。 ちらほらと、ネタバレ感想ブログが上がりつつあるのですが、全然情報を持ってない人は、まず見に行った方が良いと思います。素直に見て、自分の心の中にじわじわこみあげてくるものを感じながら、これからの生き方

    映画感想:風立ちぬ - 蕎麦屋
  • 『風立ちぬ』感想 飛ぶシーンが怖かった - さめたパスタとぬるいコーラ

    ネタバレしてるので未見の方はご注意を。 『風立ちぬ』。まず声。庵野さんの声が非情に良かったです。主役の二郎は少年期の声優さんがとても良かったので、声が切り替わった直後は流石に違和感がありましたが。しかしサバの骨のシーンでは思わずうなりました。 以下、庵野さんの学生時代のエピソードです。 山賀 それでバス停でね。庵野はバスを待ちながら、ライターの火をボーッと見てんですよ。遠くから僕は別の友達とそれを見てたんだけど。友達が宇宙人を観るような目つきで「庵野って気持ち悪いよなぁ」って。「なんでライター持ってんだよ。あいつタバコ吸わねえんじゃないのか」って。 竹熊 ああ、炎の動きを見てたわけだ。 山賀 口の中で何かブツブツ言いながら、炎をずーっと見てるんですよ。で、僕は……変な人を見ると、寄って行って、話をしたくなる性分なんですね。周囲は庵野から遠ざかって行ったんだけど(笑)。「なんで火見てんの?」

    『風立ちぬ』感想 飛ぶシーンが怖かった - さめたパスタとぬるいコーラ
  • 飛行機と恋をつかさどる悪魔の手下(宮崎駿『風立ちぬ』感想) - ぼんやり上手

    『風立ちぬ』を観て一晩たっても、なんだか地に足が着かないような感じでふわふわしている。とんでもないものを観てしまった。 飛行機のエンジン音にはお経の唸り声のような人間の声が使われていて、ぞっとした。二郎という主人公は、人間には許されざる怪物造りに手を染めていると思った。 墜落した飛行機の機体の前に二郎が立ち尽くす場面は、天から落ちてきたロボットの前に立つムスカの姿と重なる。飛行機とラピュタ、人間には許されない夢を見た男のバリエーションである。二郎の幻影や現実の中で何度も何度も墜落を繰り返す飛行機は、ドロドロになって腐り果てる巨神兵だ。 恋愛の場面にはすごく驚いた。 これまでの宮崎映画だと、異性から好意を寄せられても気づきもしないであっさりスルーするとか、少年か少女にほっぺをチュッとされてボッとなるとか、そういうのを描いてお茶を濁して、恋愛面でのロマンチックな部分はひたすら隠し通してきた。そ

  • http://mccammon.info/archives/92

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