更新履歴 2024/6/28 ネットワーク遮断の是非について追記しました。 はじめに とあるセキュリティインシデントにおいて、サーバを電源ケーブルごと引き抜いたという対応が行われ、X(Twitter)ではこの対応について賛否両論が見られました。このうち電源を入れたままにすべきという人の意見には、「マルウェアの中にはシャットダウンすることで自分自身を削除し、感染痕跡を削除するものがある」「メモリを調査すべきなのでシャットダウンすべきではない」のような意見が見られました。 本記事では実際にメモリからどのような情報がわかるか、そしてメモリダンプを解析することの有用性と課題について記載します。 また、インシデント発生時の特に封じ込めフェーズについても考察します。 メモリフォレンジック セキュリティインシデントにおいてはフォレンジック調査が行われる場合があります。フォレンジック調査には、HDDやSS
Network Sketcherは、Ciscoのオープンソースプロジェクトで開発が進められているネットワーク構成情報管理ツール(Pythonプログラム)だ。 【画像】Ciscoのオープンソースプロジェクトとして開発されている「Network Sketcher」 PowerPointによるラフからネットワークの物理構成や論理構成の情報を自動生成したり、実際の環境に合わせて情報を入力して最新情報を管理したりできるプラットフォームになっている。部門や担当者ごとにバラバラになりがちなネットワーク構成管理を統一し、効率的な管理を実現できるのが特徴だ。どのように情報を管理できるのか、実際に試してみた。 ■ カオスになりがちなネットワーク構成情報を集約し、管理を効率化できる ネットワークの構成情報を正確に管理し続けることは、なかなか難しい。 台数が限られている自宅の環境でも、接続先が分からないケーブルが
ネットワークが仕事に不可欠なのは政府職員も同じ。デジタル庁は今、政府の業務を支える共通ネットワークの整備を進めている。“先進性”という観点でも注目のネットワークだ。 (左から)デジタル庁 参事官 省庁業務サービスグループ 古川易史氏、デジタル庁 ネットワークエンジニア/自然科学研究機構 国立天文台 情報セキュリティ室次長 大江将史氏 霞が関で進む国内最大級のネットワーク更改プロジェクト 国内最大級のネットワーク更改プロジェクトが現在進行中だ。主導するのはデジタル庁。ネットワークなど、政府共通の標準的な業務実施環境を提供する「ガバメントソリューションサービス(GSS)」のことである。 政府職員の日々の業務を支えるデジタル基盤は従来、府省庁間を結ぶ「政府共通ネットワーク」を除くと、各府省庁が個別に調達・整備してきた。しかし今、デジタル庁が一括して調達・整備するGSSへの移行が進んでいる。 「デ
<サイバーセキュリティ戦記>NTTグループのプロフェッショナルたちNTTのレッドチーム「Team V」の活動実態 「管理者権限はほぼ確実に取れる」 NTTグループ サイバーセキュリティ戦記 セキュリティ サイバー攻撃を疑似的に仕掛け、ターゲット組織のサイバーセキュリティに関する弱点を見つけ出すレッドチーム。NTTグループでは、2019年からグループ内向けのレッドチーム「Team V」が活動している。NTTグループの上級セキュリティ人材を紹介する連載「<サイバーセキュリティ戦記>NTTグループのプロフェッショナルたち」の第18回に登場するのは、Team Vの精鋭メンバーの1人であるNTTセキュリティ・ジャパンの羽田大樹だ。 対象組織の社員が標的型メールに引っ掛かり、一般社員のPCが攻撃者に掌握されてしまった――。これが、NTTグループのレッドチーム「Team V」によるサイバー攻撃演習の前提
2023年11月29日、今年夏ころに宇宙航空研究開発機構に対し不正アクセスが行われていたとして複数の報道機関が報じました。また2024年6月21日には、2023年の不正アクセス事案の詳細や2024年以降も不正アクセスが発生していたことが報じられました。ここでは関連する情報をまとめます。 ネットワーク機器の脆弱性を悪用しクラウドまで一連の攻撃か 宇宙航空研究開発機構(JAXA)で不正アクセスが確認されたのは調布航空宇宙センターのネットワークや事務処理に用いられる端末が接続されたネットワーク(JAXAnet)、そして同機構が利用しているクラウドサービス(Microsoft 365)で、JAXAnetにおいては管理(アクティブディレクトリ)サーバーも被害にあったと報じられている。攻撃者は外部からネットワークにアクセスし、内部の情報を閲覧ないしは窃取していた可能性がある。*1 *2 JAXAは20
Kyocera AVX Components Corporation, and on behalf of its global affiliates and subsidiaries (“KAVX”), is providing notice of an incident that may have involved personal information about you. The security of our network and of personal information are among our top priorities. What happened?What information may have been involved?What are the possible consequences of the incident?What are we doing
2023年8月7日(現地時間)、2020年頃に中国軍が日本政府にサイバー攻撃を行い防衛機密情報にアクセスしていたとして米国のThe Washington Postが報じました。ここでは関連する情報をまとめます。 日本政府のネットワーク侵害を米国が把握 発端となったのは、現地時間2023年8月7日付でThe Washington Postが報じた中国が日本の防衛ネットワークへハッキングを行ったとする当局者の話などを取り上げた記事。2020年秋に米国NSAが日本政府が侵害されていることを確認した後、米国が日本に情報提供をはじめとする本件への対応をどのようにとってきたか経緯や関連事案などをまとめたもの。同紙で国家安全保障やサイバーセキュリティの取材を行っているEllen Nakashima氏の署名記事。氏が面談した米国の元高官ら3人を情報ソースとしているが機密性が高いことからいずれも匿名での取材
NTT東西は4月3日に発生した「フレッツ光」と「ひかり電話」の障害について28日に改めて会見を行い、直接の原因は加入者収容装置の「未知のソフトウェア不具合」だったと明らかにした。総務省に対して重大事故として報告している。 3日の会見で「非常に長いロングパケット」としていた不具合の発端については、解析したところコンテンツ配信事業者が送信した普通のマルチキャストパケットだと分かった。「IETFの技術標準RFC(Request For Comments)に適したパケットだった」。 しかしマルチキャストパケットを受信した際、「複数の条件が重なり」加入者収容装置の特定機種の一部で不具合が発生した。再起動とフェールセーフ機能による切り替えを繰り返し、パケットが止まるまで続いたという。 「直接的な原因は、マルチキャスト通信の内部処理において通信機器メーカーも認識していなかったソフトウェアの不具合が内在し
Starlinkのネットワーク仕様は変化していきます、CGNATのポート番号の仕様についてはこちらも参照ください。 Starlinkのネットワークを再確認したら色々変わっていました 今回はネットワーク構成をもう少し深堀してアンテナから衛星側ネットワークやCGNATの仕様などについて調査したいと思います。過去ブログも是非一緒にご参照ください。 Starlink(スターリンク)がやってきたのでネットワークを調べました Starlink(スターリンク)の遅延を日本とアメリカとドイツで長期収集しています Starlinkを構成するネットワーク機器はこんな感じになっています。これまでDishと書いていましたが、アンテナと書いた方が直感的かなと思いますし、いちいちStarlink XXXXと書くのも長いので簡潔な表記にしています。 拠点やゲートウェイは国毎に用意されています。アンテナからの通信はコンス
光インターネット回線の「NURO 光」を提供するソニーネットワークコミュニケーションズは10月12日、NURO 光のネットワーク安定性に関する調査結果を発表した。ユーザーから通信の安定性を疑問視する声が上がったことを受けて調査を実施。原因を突き止め対処したという。 NURO 光を巡っては、今年の夏以降Twitterなどで「遅い」という不満の声が相次いで拡散され、9月下旬には「NURO」がTwitterのトレンドに入っていた。中には「法人回線なのにパケット損失率(パケロス)が20%に及んでいる」や「NURO 光の集団訴訟を検討する」といった厳しい意見もあった。 同社によると、通信設備で一部エリアの帯域が逼迫(ひっぱく)している状況を確認したという。調査したところ、NURO 光の回線網「NURO網」内で異常なトラフィックが発生し、帯域を圧迫していることが分かった。これらの事象は9月20~28日
寺田稔総務大臣は9月2日、「電波法施行規則」「無線設備規則」「特定無線設備の技術基準適合証明等に関する規則」を一部改正する総務省令を公布し、即日施行した。この省令に合わせる形で、複数の総務省告示も行われている。これらにより、日本国内における「6GHz帯の無線LAN」と「自動車内における5.2GHz帯の無線LAN」の利用が“解禁”されることになる。 今回の総務省令の改正について 今回公布/施行された総務省令は、日本国内における「6GHz帯の無線LAN」と「自動車内における5.2GHz帯の無線LAN」の利用を可能とするために行われる。両方の経緯について、簡単に解説する。 6GHz帯の無線LAN(Wi-Fi 6E) 現行において最新の無線LAN規格「IEEE 802.11ax」では、より高速な通信を実現するために6GHz帯の電波を利用することも想定されている。しかし、ほとんどの国/地域では6GH
HomeNewsSecurityCisco hacked by Yanluowang ransomware gang, 2.8GB allegedly stolen August 14th, 2022 update below. This post was originally published on August 10th. Cisco confirmed today that the Yanluowang ransomware group breached its corporate network in late May and that the actor tried to extort them under the threat of leaking stolen files online. The company revealed that the attackers cou
日本時間 2021 年 9 月 2 日に東京リージョン(AP-NORTHEAST-1)で発生した AWS Direct Connect サービスの中断に関する追加情報を提供いたします。午前 7 時 30 分(以下すべて日本時間)から、Direct Connect をご利用中のお客様は東京リージョンに向かうトラフィックについて断続的な接続の問題とパケットロスの増加を観測し始めました。この事象は、Direct Connect ロケーションから、顧客の Virtual Private Cloud(VPC)が存在する東京リージョンのデータセンターネットワークへのネットワークパスに沿ったネットワークレイヤーの 1 つでネットワークデバイスの一部に障害が発生したことが原因です。お客様は午後 12 時 30 分に復旧を観測しはじめ、午後 1 時 42 分に接続の問題は完全に解決されました。 アベイラビリ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く