食品商社「川商フーズ」(本社・東京都千代田区)が西アフリカのナイジェリアなどで販売しているサバの缶詰「GEISHA(ゲイシャ)」は半世紀以上にわたり、現地の食卓で人気を集めている。 サバとトマトのイラストで表現しているように、トマトソースで煮込んだ。人口1億7000万人のナイジェリアでは、サバの缶詰の7〜8割を占める国民食だ。 川商フーズの前身、旧野崎産業が戦前にカニの缶詰を米国に輸出した際、当時外国人向けのお土産として芸者の絵が人気だったことから、「ゲイシャ」を商品名にした。1911年のことだ。缶のふたには今も、扇子を手にした芸者が描かれている。