東京はとんかつ屋が豊富だ。 地方から出てきたぼくは、東京のとんかつのバリエーションの豊富さ、質の高さに感動した。 パン粉の大きさから、揚げ具合、肉の油の多さや柔らかさなど、本当にバラエティに富んでいる。(塩で食べるのでソースの事は知らない) しかし、東京で有名な老舗や高級店は、全くと言っていいほど、網を使わない。 ホラ、秋葉原のあそことか思い浮かべてみなよ。 高額レンジだと、ご飯と味噌汁お新香セットで1000円台後半から2000円台はするというのに、なぜ、たった100円そこらで買える網を使わないんだ。 網を使わないと、とんかつ自体の湯気で衣の下側がベチャベチャになるだけでなく、キャベツにかけたドレッシングに浸る場合すらある。 とんかつの衣の面積で言えば、下面は全体の1/3を占めているといってもいい。 つまり、彼らは、名店の料理長達は、衣にこだわり、素材にこだわり、揚げ油にこだわり、温度にこ