選手会事務局の仕事内容とは? 86年のシーズンが終了した後のことだ。ロッテ・オリオンズの球団職員だった松原徹は落合博満から呼び出され、選手会で働かないかと誘われた。 前年に選手会が労働組合として認定されたこともあり、専属で働く人間を増やす必要が出て来たという。 「お前、ちょっと勝負しろや」 と落合に発破を掛けられたが、松原は気乗りしなかったという。 「ぼくは一つの球団で選手たちと一緒に優勝したいという気持ちが強かったんです。選手会というのは12球団全ての面倒を見なければならないですから。とにかく少し考えさせて下さいと返事しました。落合さんと色々と話すうちに、選手会のことをやるのも悪くないと思うようになりました」 翌87年12月、松原はロッテを辞め、選手会で働くことになった。 選手会事務局の1年は、2月のキャンプ回りから始まる。全球団のキャンプ地を訪れ、前年度の活動報告、今年度の方針を説明す