■サファテは6人もいない もしもブルペンにサファテが6人いたら、監督や投手コーチはどんなに気が楽だろうか。起用法に頭を悩ませる必要などない。どのサファテをどの順番で登板させようが、点を取られることはめったにないのだから。 もちろん、このようなチームはどこを探しても見つからない。サファテ級の圧倒的な能力を持った投手はチームに1人いるだけでもありがたく、どのチームも多少なりともレベルにばらつきのある投手たちをブルペンに置いているのが実情だ。だからこそ、誰をどのような局面で起用するのか、あれやこれやと考えなくてはならない。2点リードの8回のマウンドには誰を送り、最後は誰が試合を終わらせるか。また、先発投手が序盤で大量失点してしまった場合は、残りのイニングを誰に消化させるのか。どれも、シーズンを通してチームが良い結果を残すために考えるものだ。 ところが、実際のシーズンにおいて、どのような救援投手の