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  • 「頭を使わなくてもできる野球」の時代に頭を使うのは誰か?【NISSAN BASEBALL LAB】 | プロ野球 | 野球のすべてが楽しめる野球情報サイト「BASEBALL GATE」新登場!

    もう2ヶ月ほど前の話になるが、イチローの引退会見で特に印象深かったのは「頭を使わなくてもできてしまう野球になりつつある」という言葉と、その現状への「どうも気持ち悪い」という心境の吐露だった。 イチローが渡米した2001年と比べると、スタットキャストなどの導入で扱えるデータが爆発的に増え、MLBの野球はデータを活用したものに変わってきた。球場に設置されたカメラとレーダーで収集されたデータは各球団に平等に渡され、走攻守すべてが丸裸な状態である。むしろ以前よりも頭を使わなければ勝てない環境になっている。 膨大なデータを勝利へ結びつけるために、分析やシステム開発を専門とするスペシャリストの思考力が必要不可欠になった。 「マネー・ボール」(※1)で描かれたアスレチックスのように、GM(ゼネラルマネージャー)のビリー・ビーンが客観的な指標で選手を評価、獲得した時代と比べても、データが影響を与える範囲は

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  • 新戦術「オープナー」を採用する合理的理由【NISSAN BASEBALL LAB】 | 北海道日本ハム | 野球のすべてが楽しめる野球情報サイト「BASEBALL GATE」新登場!

    ■立ち上がりは難しい 栗山英樹監督がかねてより公言していた通り、日ハムは今季から「オープナー」と呼ばれる投手運用を取り入れている。オープナーとは、リリーフを職とする投手に先発をさせ、1~2イニング程度で降板させて2番手に従来の先発投手をマウンドに送る戦術を指す。2018年にMLBのタンパベイ・レイズが多用したことで話題となり、成果を挙げたことも手伝ってMLBのいくつかの球団に波及し、海を渡って日球界にも届くに至った。 この奇策ともいえる戦術のメリットは大きく分けて2つ。その後長いイニングを投げなければならない投手に失点の確率の高い初回を回避させることと、先発投手が打たれるリスクの高まる3巡目を迎えるタイミングを終盤に先送りすることだ。 「立ち上がりは難しい」という野球界の定説の通り、先発投手の初回の成績は悪い。表1は過去3年間のNPB全先発投手のイニング別の失点率を並べたもので、最も

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  • サイドスロー転向に賭ける価値 | プロ野球 | 野球のすべてが楽しめる野球情報サイト「BASEBALL GATE」新登場!

    ピッチングフォームの変更は、投手のアイデンティティにかかわる重要な問題だ。特にプロ入り以前に格派として鳴らしてきた投手であるほど、“腕を下げる”という選択は苦渋の決断となるはずだ。それでも、勇気を持って大胆なフォーム変更に取り組む選手が絶えることはない。サイドスローに挑戦し、成功し、失敗する投手はどれだけいるのか。ピッチングはどう変わるのか。データから実情を探ってみたい。 ■つくられる左サイド 投球フォームの定義についてはさまざまな見解があるが、ここではオーバースロー、スリークオーター、サイドスロー、アンダースローの4つに分け、映像でも確認が可能な過去10年分のデータを対象としている。判別にあたってはリリースの位置や肩のラインなどを参考にし、報道などの情報も加味して判断している。 個々のフォームの判別は複数人の目を通すなどできる限り客観性の担保につとめているものの、目視を中心とした判断で

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  • プルヒッティングのすすめ | プロ野球 | 野球のすべてが楽しめる野球情報サイト「BASEBALL GATE」新登場!

    ■基的に打者は引っ張る 2月に入り、プロ野球各球団は一斉にキャンプインした。自主トレの期間中から連日、メディアを通じて選手の情報が伝わってきたが、その中に以下のような発言をしている選手を複数人、確認することができた。 「今シーズンは逆方向への打撃を磨きたい」 おそらく今年に限った話ではなく、例年何人かの選手が、このような目標を掲げてシーズンを迎えている。 ここでひとつ、素朴な疑問が浮かぶ。 打者は、引っ張って打つべきなのか、それとも逆方向に打つべきなのか。 決して二者択一の単純な問題でないことは承知の上で、打球方向と結果の関連性について分析したい。 まず、前提として、NPB全体の打球方向の傾向を確認しておこう。フェアゾーンを扇状に3分割した場合の右打者のレフト方向と左打者のライト方向を「引っ張り」とし、その逆を「逆方向」、真ん中を「センター」とした。過去10年まで遡ってみると、どのシーズ

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  • 高卒入団の投手はどのくらい成長するのか? | プロ野球 | 野球のすべてが楽しめる野球情報サイト「BASEBALL GATE」新登場!

    写真提供=共同通信 まずは2人の大谷翔平の写真から見てみよう。左は2012年末、北海道ハムファイターズへの入団会見時のもの、右は2017年末、ロサンゼルス・エンゼルスへの入団会見時の姿だ。2つの写真の縮尺は完全に一致しているわけではないが、やはり、現在の方ががっちりとした体格になっているように見える。 19歳になる高卒1年目時点では、大谷のように、まだ投手としてベストパフォーマンスを発揮できる身体形態ではない場合が多い。では、彼らは20歳、21歳…と、どのように成長していくのだろうか。今回のコラムでは身長、体重、球速のデータから、大谷を含めて高卒でドラフト指名された投手の身体形態の成長、および球速の変化、さらには投手としての将来性について考察した。 今回のコラムは (1)大谷翔平の身体形態の変化と球速の上昇 (2)高卒時点から身体形態はどのように変化するのか? (3)どの投手が身体形態

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  • フライ革命後の成績変化を推測する | プロ野球 | 野球のすべてが楽しめる野球情報サイト「BASEBALL GATE」新登場!

    ■広まりつつあるフライ革命 柳田悠岐(ソフトバンク)のフライ革命は、成功したといっても良いだろう。例年よりフライの多い傾向はシーズン終了まで続き、右脇腹の負傷による離脱があった中で2年ぶりに30塁打をクリアした。メジャーリーグで“フライ革命”を体感している前田健太(ドジャース)も、そのスタイルに太鼓判を押しており、フライ狙いの継続を勧めている。そんな中、柳田のチームメート・吉村裕基も来季に向けて「ゴロを打たない。確率良く外野に打てるようにしたい」とコメントするなど、成績向上のためにフライを狙うという発想は日のプロ野球でも浸透しつつあるようだ。 ここで、実際にフライが増えた打者は長打も増えていたのかを探ってみる。上の散布図は、前年と比較したFB%(全打球に占めるフライの割合)の変化分を横軸に、同じく前年と比較したISO(打者の長打力を示す)の変化分を縦軸に取ったものだ。右側に位置するほど

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  • プロ野球 故障の実態 | プロ野球 | 野球のすべてが楽しめる野球情報サイト「BASEBALL GATE」新登場!

    ■抹消日数4181日 あんなに故障者が出ていなければ、もっと――。という思いはチームの関係者から一般のファンまで共通する感覚だが、ではチームが相対的にどれほど多くの故障者を抱えていたのか、という観点から故障について語られることはあまりない。 今回はチームの公式発表やメディア報道より収集した、故障にまつわる情報の集計結果を紹介したい。主に故障によって登録を抹消されてから再び一軍に登録された日までの日数を計算し、球団や故障部位ごとの集計を行う。シーズンを終えるまでに一軍へ復帰できなかった選手については、抹消日からNPBのレギュラーシーズン最終日までの日数をカウントする。なお、今回の調査では年間を通じて一軍に登録されなかった選手については考慮していない。あくまでもシーズン中の故障を対象とした調査である点は、強調しておきたい。 今季のセ・リーグで、最も故障による抹消日数が多かったのは658日のヤク

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  • 「第2のデスパイネ」を補強すべきチームは? | 東北楽天 | 野球のすべてが楽しめる野球情報サイト「BASEBALL GATE」新登場!

    今年の日シリーズは劇的な幕切れとなった。ソフトバンクの3勝2敗で迎えた第6戦、ソフトバンクの1点ビハインドで迎えた9回裏に内川聖一が起死回生の同点弾を放つと、11回には川島慶三がサヨナラタイムリーを放ち、ソフトバンクが2年ぶりの日一に輝いた。 これで、ソフトバンクは2010年以降の8年間で5度のリーグ優勝、4度の日一と、近年のプロ野球界では圧倒的な力を見せつけている。 ■ソフトバンクはどこが強かったのか? では、今年のソフトバンクはどのポジションが優秀だったのか。ポジション別の得点貢献を見てみよう。この図の打撃はwRAA、投球は打球を加味したRSAA、守備はUZRをもとに、2017年の各ポジションがリーグ平均に比べて生んだ利得を示したもので、各リーグのポジションごとの合計がゼロになるようにつくられている。 リーグ平均と比べて30点程度の利得を生んでいるのは「救援投手」と「中堅手」。先

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  • WHIPはそれほど気にしなくてもいい | プロ野球 | 野球のすべてが楽しめる野球情報サイト「BASEBALL GATE」新登場!

    ■分かりやすく、計算も簡単 野球界にセイバーメトリクスの概念が少しずつ広まり、メディアなどでさまざまな指標を目にする機会が増えている。中にはWARのように計算が複雑で解釈の難しい指標もあるが、OPSやWHIPなどは計算式も簡単で理解しやすく、この10年ほどで随分と一般化が進んだようにも感じられる。特にこのふたつの指標はMLBの公式記録にも採用されていて、セイバーメトリクスの代表的な指標として扱われるケースも少なくない。 セイバーメトリクスにカテゴライズされる指標の中でOPSやWHIPは最も古いグループに含まれていて、さまざまな研究が進んだ現在では、これらの指標が分析の材料として使われることはあまりない。打者の分析でいえばwOBAやwRC、投手はxFIPやtRAなど、高度な計算に基づいた指標がその役を担っている。 OPS=出塁率+長打率 WHIP=(被安打+与四球)/投球回 OPSやWHIP

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  • 「8番・投手」の采配は非合理的とはいえない | プロ野球 | 野球のすべてが楽しめる野球情報サイト「BASEBALL GATE」新登場!

    9月16日のプロ野球は注目試合が盛りだくさんだ。「約半世紀ぶりにセ・パ同時にリーグ優勝チームが決まるか!?」という大きなトピックがある一方、セ・リーグでは3位・巨人と1ゲーム差で追う4位・DeNAの試合も行われる。16日、17日に行われる今季最後の直接対決は特に4位・DeNAにとって後がない戦いであり、CS進出に向けてラミレス監督がどのような采配を振うか注目される。 そのラミレス監督で今年話題となった采配といえば「8番・投手、9番・倉」だろう。4月14日に「8番・ウィーランド、9番・倉」を試し、5月4日以降はすべての試合で「8番・投手」を貫いている。 日球界では過去にV9時代の巨人・川上監督、メジャーリーグでも昨季カブスを世界一に導いたマドン監督などがこの打順を採用したことがあったが、プロ野球としての常識からすれば珍しいケースである。 果たして「8番・投手」はDeNAの打線にどのよう

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  • モデルチェンジした則本昂大をデータから想像する | 東北楽天 | 野球のすべてが楽しめる野球情報サイト「BASEBALL GATE」新登場!

    ■同僚・ハーマンからの助言 名門・ハーバード大学出身という異色の経歴を持ち、ここまでチームトップの28ホールドを挙げている楽天のフランク・ハーマン。先日、彼が日球界で見聞したことをつづったコラムが、米データサイト「ファングラフ」に掲載された。その中で、ハーマンは同僚の則昂大に対して「カットボールかシンカー(日で一般的なシンカーではなく、シュート系のシンキング・ファストボールを指すと思われる)を習得して球数を減らせば、メジャーの先発2番手クラスになれる」という見方を示している。 則に関しては、いまさら多くを語る必要もないだろう。新人から5年連続で2ケタ勝利を挙げ、今季は8試合連続2ケタ奪三振という日記録も樹立した楽天のエースである。ただ、三振を多く奪えるがゆえに球数がかさんでしまう点を、ハーマンは次なる課題と捉えているようだ。確かに、バットに当てさせれば1球でアウトを取れる可能性が

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  • データで打球は掴めるか | 北海道日本ハム | 野球のすべてが楽しめる野球情報サイト「BASEBALL GATE」新登場!

    ■ライト前ヒットを二塁ゴロに 一二塁間に野手を三人(時には四人)並べたり、右翼手の前に野手を配置するような大胆な守備シフト。シチュエーションに応じて忙しくシフトを組みかえる戦術はMLBでは珍しくないが、先日の楽天とソフトバンクの試合でもこれに似たシーンがあった。2死一塁からペゲーロが放った“ライト前”への強烈な打球を二塁手・川島慶三が捕球し、一塁へ転送してスリーアウト。川島が二塁手として常識的な守備位置に着いていればほぼ確実にヒットになったと考えられる当たりで、まるで打球方向を予測していたかのようにライト寄りに深く守っていた川島の姿に対し、一部のメディアは「ペゲーロシフト」と呼んで称賛した。 かつての「王シフト」や「松中シフト」など、NPBでも打者の特性に合わせて守備シフトを動かす戦術は存在している。ただしあくまでもその対象は一部にとどまり、歴史的に見ても一般的ではない。現在こうしたシフト

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  • NPB捕手のフレーミング能力に迫る | 北海道日本ハム | 野球のすべてが楽しめる野球情報サイト「BASEBALL GATE」新登場!

    ■捕手がボールをストライクに変える 最近、フレーミングなる言葉を目にしたり、耳にしたことはないだろうか。MLBではここ数年、捕手の守備力を評価する上で新機軸が登場している。それがフレーミングだ。記事では、NPB版のフレーミング評価にトライしたい。 フレーミングとは、際どいゾーンの球を球審にストライクと判定させるスキルのことだ。捕球時にミットをわずかにずらしたり、体を寄せたりすることで、ボールと判定されそうな球をストライクとコールさせることができる。一種の審判の目を欺く行為とも言えるが、サッカーでもファウルをもらったように見せかけるテクニックが存在するように(レフェリーに見抜かれればペナルティを受けるが)、審判が人間である以上、勝利を目的としたプレーヤーが自分たちに有利な判定を引き出そうと工夫するのはある意味で自然なことだ。 先日、トレードでテキサス・レンジャーズからロサンゼルス・ドジャー

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  • もしも清宮幸太郎の体格が“規格外”ではなかったら | 高校野球 | 野球のすべてが楽しめる野球情報サイト「BASEBALL GATE」新登場!

    ■“規格外”の体格を誇る清宮幸太郎 ・身長184cm、体重101kg、右投左打の一塁手 ・高校通算107塁打、甲子園での最高成績は1年夏のベスト4 ・リトルリーグ時代に世界一を経験 ・父親は日ラグビー界の名将・清宮克幸氏 約2年半の間、高校野球の話題の中心に居続けた早稲田実の清宮幸太郎。そのプロフィールを4行で書くとこのような感じだろうか。 リトルリーグで世界一になった東京北砂時代、すでに183cmの身長があったという清宮。7月30日の西東京大会決勝・東海大菅生戦で敗れ、甲子園へと続く高校野球の舞台からは卒業することになったが、その規格外の体格から放たれる放物線はこれまで多くのアマチュア野球ファンを魅了してきた。 ■清宮の体格はどのくらい規格外なのか? では、清宮の体格は他の球児と比べてどのくらい規格外なのだろうか。上の図は間もなく始まる第99回全国高等学校野球選手権大会に出場する選手

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  • ゲレーロへの配球に見る、フライボールヒッター攻略のヒント | プロ野球 | 野球のすべてが楽しめる野球情報サイト「BASEBALL GATE」新登場!

    ■変化球を低く、遠くへ セ・リーグホームランダービーのトップを快走するゲレーロ(中日)は、典型的なフライボールヒッターだ。ゲレーロの打球がフライ性の打球となる割合は63.5%で、これはここ5年の規定打席到達者の中で最も高い数字となっている(表1)。「長打を打つためにはフライの打球を数多く打つのが合理的である」という発想から、主にMLBでフライ指向の打者が増加傾向にある事象を指して“フライボールレボリューション”ということばも誕生しているが、ゲレーロもまたこの“革命”のサンプルとして格好の存在といえる。 柳田悠岐の“フライボールレボリューション” フライ割合の高さだけではなく、ゲレーロのバッティングにはもうひとつ大きな特徴がある。とにかく、低めに強い。上に示した塁打の配球チャートはセンター方向から見たゾーン別の塁打を表している(中心の9分割はストライクゾーン)。同じ外国人スラッガーのビシ

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  • 柳田悠岐の“フライボールレボリューション” | プロ野球 | 野球のすべてが楽しめる野球情報サイト「BASEBALL GATE」新登場!

    ■フライ増加という“突然変異” 1415試合で3559塁打。今年のMLBの塁打ペースは1試合あたり両軍合わせて2.52で、歴史的な多さとなっている。ニューヨーク・ヤンキースに所属する田中将大も19試合の先発で被塁打24を記録しており、後半戦に差し掛かった段階でキャリアワーストに近い数字だ。この全体的な塁打増については、公式球が変わったと証言する投手も多いが、打者がフライを打つ意識を高めていることも一因とされており、現地では“フライボールレボリューション”と表現されている。 このMLBのトレンドを知ってか知らずか、NPBでも今年からフライ打球を大幅に増やした選手がいる。ソフトバンク・柳田悠岐だ。上のグラフは柳田のフライ割合の推移を示したもので、今季は昨季までとは別人のようにフライ打球が増えている。 この柳田のフライ割合上昇は、過去数年を見ても極めて珍しいものといえる。というのも、一

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  • 外角一辺倒の配球はいけないのか | プロ野球 | 野球のすべてが楽しめる野球情報サイト「BASEBALL GATE」新登場!

    ■投球の基はあくまで外角にある 「無難に外角一辺倒」。現役時代に名捕手として名をはせた野村克也氏は、嶋基宏(楽天)の配球にたびたび苦言を呈している。もちろん、これは嶋が楽天監督時代のまな弟子だからこその辛口なエールだろうが、それにしても「捕手のリード」は今なお議論が尽きないテーマのひとつである。中でも、「外角一辺倒」で「強気に内角を攻めない」ことに対する指摘は、野村氏に限らず耳にする機会が多い。そこで、稿ではこの配球の是非について検証していきたい。 まず大前提として、投球の大半は外角に投じられるものである。これは、最近10年間のコース別投球割合を見ても明らかだ(表1)。もっとも、近年はボールの出し入れよりも、ボールそのものを動かしてゴロを打たせることに主眼を置いた投手が増えたこともあってか、外角への投球はやや減少傾向にある。とはいえ、その大勢が変わるような気配はなく、やはり配球の基

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  • データから救援投手の最適配置を考える | 北海道日本ハム | 野球のすべてが楽しめる野球情報サイト「BASEBALL GATE」新登場!

    ■サファテは6人もいない もしもブルペンにサファテが6人いたら、監督や投手コーチはどんなに気が楽だろうか。起用法に頭を悩ませる必要などない。どのサファテをどの順番で登板させようが、点を取られることはめったにないのだから。 もちろん、このようなチームはどこを探しても見つからない。サファテ級の圧倒的な能力を持った投手はチームに1人いるだけでもありがたく、どのチームも多少なりともレベルにばらつきのある投手たちをブルペンに置いているのが実情だ。だからこそ、誰をどのような局面で起用するのか、あれやこれやと考えなくてはならない。2点リードの8回のマウンドには誰を送り、最後は誰が試合を終わらせるか。また、先発投手が序盤で大量失点してしまった場合は、残りのイニングを誰に消化させるのか。どれも、シーズンを通してチームが良い結果を残すために考えるものだ。 ところが、実際のシーズンにおいて、どのような救援投手の

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  • 阪神が予測値以上の結果を残し続けるためのポイント | プロ野球 | 野球のすべてが楽しめる野球情報サイト「BASEBALL GATE」新登場!

    ■ポジション別の得失点貢献度 交流戦も終わり、今日23日からペナントレースが再開する。今回のテーマは阪神のリリーフ陣に関するものなのだが、交流戦がすべて終了した区切りのタイミングでもあるので、首位チームの戦力分析から話を始めたい。 セ・リーグは広島が41勝25敗の勝率.621、パ・リーグは楽天が40勝20敗の勝率.667で首位を走っているが、両チームはどのような強みを武器にシーズンを戦っているのだろうか。ポジション別の得失点貢献を示したグラフで見てみよう。 このグラフはリーグ平均と比較して、ポジションごとに攻守でどの程度得点増、失点減に貢献しているのかを表したもので、0であればリーグ平均と同じ程度、プラスであればリーグ平均より良い成績であることを表している。 グラフから分かるように、首位の2チームはともにマイナス要素が少なく、どのポジションでも強みを出していることが分かる。中でも、広島は主

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  • スピードガンも嘘をつく | プロ野球 | 野球のすべてが楽しめる野球情報サイト「BASEBALL GATE」新登場!

    ■自己最速の148キロ そのことに初めて気付いたのは、西武の野上亮磨が投げているのを見ていた5月6日のことだった。自身3勝目をかけてメットライフドーム(旧名・西武プリンスドーム)の先発マウンドに上がった野上は、初回から140キロ中盤のストレートを連発。野上といえば多彩な変化球と破たんのないコントロールでゲームをつくっていくタイプで、総合力で勝負する投手のイメージが強い。しかし最速で148キロをたたきだしたこの日の野上の姿は、明らかにこれまで見たことのないものだった(昨季までのストレートの最速は147キロ)。 ただどこか違和感を覚えたのは、野上自身がそれほど力を入れて投げているようには見えなかったことだった。また、ストレートの割合がそこまで高くない、いつものバランスの取れた配球のように見えたこと。そして、対戦した楽天打線に初回から捉まって5点を献上し、3回で降板に追い込まれていたこと(表1)

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