2017年7月15日のブックマーク (4件)

  • 多田野数人、ドラフト1位の肖像#3――日本ハム1年目の骨折で余儀なくされた軟投派への転向 | ベースボールチャンネル

    初登板初勝利も状態は「天と地の差」 5月の北海道の天気は気まぐれである。 雨が降って気温が下がり分厚い上着が必要になることも、あるいはからりと晴れて半袖で過ごせることもある。 2008年5月2日は後者だった。日中の最高気温は25度、鮮やかな青い空が広がっていた。ゴールデンウィーク中ということもあり、札幌ドームの近くには屋台が出て、夏祭りのような華やかな空気となっていた。 この日、ぼくは北海道ハムファイターズの社長、藤井純一と一緒に球場へ歩いていた。前年度、ファイターズは13億円の黒字を出していた。数十億円の赤字を毎年計上することが当たり前だった、パシフィックリーグでは極めて異例のことだった。月刊誌から彼のルポルタージュを頼まれていたのだ。 対戦相手、東北楽天ゴールデンイーグルスの先発はダルビッシュ有と防御率争いをしていた岩隈久志。そしてファイターズは多田野数人と発表されていた。前年ドラ

    多田野数人、ドラフト1位の肖像#3――日本ハム1年目の骨折で余儀なくされた軟投派への転向 | ベースボールチャンネル
  • 多田野数人、ドラフト1位の肖像#2――日本人2人目の快挙を達成。アメリカで生き残れた起死回生の球種 | ベースボールチャンネル

    インディアンスが評価した理由 2003年2月、多田野数人は成田空港からアメリカ行きの飛行機に乗った。家族と何人かの友だちが見送りに来てくれただけの、ひっそりとした旅立ちだった。 行く先を失った多田野に救いの手を差し伸べたのは、アランニーロという代理人だった。 「アランニーロ直接ではなかったですけれど、日の担当者から話を頂いたんです。(アメリカの)下のほうでチームを探すので、とりあえずやってみないかと」 まずはアリゾナでダイヤモンドバックスとコロラド・ロッキーズのキャンプに参加することになった。テストは、マイナーリーグ所属のバッターを相手に2、30球投げるだけという、至って簡単なものだった。 「バッティングピッチャーみたいなものです。着いてすぐにテストだったんです。東京は寒くてなかなか練習できていなかった。思うような球を投げることができなくて悔しかったですね」 両球団とも不合格だった。 す

    多田野数人、ドラフト1位の肖像#2――日本人2人目の快挙を達成。アメリカで生き残れた起死回生の球種 | ベースボールチャンネル
  • 多田野数人、ドラフト1位の肖像#1――憧れだった六大学野球と、人生が激変した大学4年秋 | ベースボールチャンネル

    まず相撲で才能開花 多田野数人は中学生だった春の日のことを今でもよく覚えている。 その日、地元の中学校の野球部に入っていた多田野は、神宮球場の第二球場で行われていた高校野球の春季大会を観に来ていた。試合が終わり、神宮球場の前を通ると、かすかに歓声が聞こえた。こちらでも試合をやっているのだと、多田野は引き寄せられるように、切符を買って球場に入った。中では東京六大学の春季リーグの試合が行われていた。そのとき、多田野の心が強く揺さぶられたという。 多田野はこう振り返る。 「法政(大学)とどっかの試合をやっていました。で、中学生ながら、ここでやりたいと思ったんです」 それまで年に1回程度、後楽園球場、東京ドームで読売ジャイアンツの試合を観たことがあった。しかし、こんな風な感覚になったのは始めてだった。 多田野は1980年4月、東京の墨田区押上で生まれた。野球を始めたのは小学1年生のときだった。二つ

    多田野数人、ドラフト1位の肖像#1――憧れだった六大学野球と、人生が激変した大学4年秋 | ベースボールチャンネル
  • 天皇杯でJクラブに3連勝の筑波大。謎の組織「パフォーマンス局」とは?(安藤隆人)

    筑波大の快進撃が止まらない。 第97回天皇杯全日サッカー選手権大会において、1回戦でJ3の「Y.S.C.C.横浜」を2-1、2回戦でJ1のベガルタ仙台を3-2、3回戦でJ2のアビスパ福岡を2-1で撃破。 格上とも言えるJリーグの3クラブを連続撃破した快進撃には、実は具体的な裏付けがあった。 それは、筑波大学蹴球部内にある「パフォーマンス局」と呼ばれている組織のことである。 この組織を立ち上げたのは今から2年前、現在の監督である小井土正亮が就任1年目の時だった。大学の学部や学科とは一切関係がない、蹴球部が自発的に設けた組織だった。 「選手達の間に『ピッチの中でだけサッカーをしていれば良いんでしょ』という空気があったんです。プロの選手ならそれで良いのかもしれないが、筑波大にはみんな勉強しにきているわけですよね? だったら、筑波大らしく、その勉強という部分を活かしてパフォーマンスアップを実現で

    天皇杯でJクラブに3連勝の筑波大。謎の組織「パフォーマンス局」とは?(安藤隆人)