ピッチングフォームの変更は、投手のアイデンティティにかかわる重要な問題だ。特にプロ入り以前に本格派として鳴らしてきた投手であるほど、“腕を下げる”という選択は苦渋の決断となるはずだ。それでも、勇気を持って大胆なフォーム変更に取り組む選手が絶えることはない。サイドスローに挑戦し、成功し、失敗する投手はどれだけいるのか。ピッチングはどう変わるのか。データから実情を探ってみたい。 ■つくられる左サイド 投球フォームの定義についてはさまざまな見解があるが、ここではオーバースロー、スリークオーター、サイドスロー、アンダースローの4つに分け、映像でも確認が可能な過去10年分のデータを対象としている。判別にあたってはリリースの位置や肩のラインなどを参考にし、報道などの情報も加味して判断している。 個々のフォームの判別は複数人の目を通すなどできる限り客観性の担保につとめているものの、目視を中心とした判断で
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